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ブラウザ論争を終結させる最強ブラウザ「Vivaldi」の 10 のメリット

PC ブラウザ戦争、もう終わりにしませんか?

もう僕にはこの Vivladi というブラウザ以外考えられません。この先変えることもないでしょう。必要なものは全て揃っていてどんなニーズにも応えられる高い柔軟性があるので。

このブログには Vivaldi に関する記事がたくさん投稿されているのですが、それをうまくまとめるための検討がまだできていません。

よって下記目次を見ていただくと分かる通り、今はこの記事末尾にたれ流しで色々追記している状態です。そのうち綺麗にします。そのうち…。

はじめに:Vivaldi について諸々

今回の記事は Vivaldi の概要説明をしたいわけではないので、ここは簡単に。

まず一番のポイントとして、Vivaldi の中身は Google Chrome と全く同じだと思ってもらって差し支えないです。

  • Chromium ベース
  • レンダリングエンジンも Blink で同じ(JS も V8 で同じ)
  • ユーザーエージェントも Chrome とほぼ同じ(偽装も可能ですがここにはブラウザ業界の複雑な問題が存在し、なおかつ Vivaldi の信念とも関わってくる難しい話なので詳細は割愛します)
  • 「chrome://settings」などのコマンドも全く同じに動作する(厳密には「vivaldi://settings」などにリダイレクトされる)
  • デベロッパーツールも同じ
  • Chrome の拡張機能も全て問題なく使える

などなど…。

というわけで、今 Chrome を使っている人は全く問題なくスムーズに移行できるということをまずは知ってほしいです。

世界で見た今のブラウザシェアはもう Chrome 一強です。

browser_share

つまり「実質 Chrome と中身は変わらない」という事実が嬉しい人数も最も多いということです。

他のブラウザとは多少趣が異なるにせよ、Chrome からしたら上位互換でしかないと僕は思います。

Vivaldi の基本的なコンセプト

vivaldi-concept

Opera の開発者兼創設者兼 CEO だったある方が始めたプロジェクトで、当時の芳しくない Opera の状況を偲んで開発されてきた意図があるようです。

とは言うものの、実際のところ僕が感じる印象は「Chrome をもっと使いやすくしてやろう」という感じです。

Chrome を使っている人が感じる困る点ベスト1は「空いているメモリを積極的に使いに行きすぎる」ことだと思いますが、Vivaldi ではこの姿勢自体も緩やかで、メモリ消費量が圧倒的に少ないです。

もともと Chrome のメモリ消費が嫌で色々調べた結果見つけたブラウザでした。

僕の中での今までのブラウザ論争

僕はもともと Firefox ユーザーで、長いこと不満もなく使用していた…のだけど、Firefox 57 Quantum で起きた突然のイレギュラーアップデートのせいで、お気に入りだった多くの拡張機能も死亡、ソフト自体も死ぬほど重くなる(これはおま環かも)と散々なことになったので、そこから色々乗り換えることになりました。

そういうわけで、色々乗り換え→しばらくChrome→メモリ問題で Vivaldi 見つける、という流れです。

ちなみに、諸事情あってついこの1年以内くらいに有名ブラウザほぼ全てのベンチマークをやったのですが、ページ表示速度はやはり Vivaldi 含む Chromium 族(Blink)が頭ひとつ抜けて速かったです。

では、次からその Vivaldi の素晴らしい点を紹介していきます。

1.メモリ消費量が格段に少ない、フリーズしない

さっき話した通り、Chrome のメモリ馬鹿食い状況を問題視している視点が Vivaldi にはちゃんとあるので、際限なくガンガン使っていって結局フリーズ、みたいなことはなくなると思います(メモリ 8GB/16GB/32GB それぞれのマシンで常用してますが、一度もフリーズ等の経験はないです)。

そもそも Chrome もふざけてそういう仕様にしているわけではなくて、快適なブラウジングのもとに(一応)計算された設計になっているんです。それが Vivaldi だとより最適化されているイメージといったところでしょうか。

ちなみに僕も「セーフモード状態で Chrome、Vivaldi を起動して同じタブを開いていく」という実験をやったことがあって、Vivaldi の方が起動時点で 3 分の 2 くらいの消費量でした。ちなみにこのあとタブ切り替えを繰り返して通常使用になるとどんどん差が開いていきます。

まあ、PC のメモリを増やせば根本的に問題ではなくなっていくんですけどね…。

それと、次の項目で書くタブまわりの制御機能でさらにメモリ消費を意図的にゼロに近づけることも可能です。

2.強力なタブ系機能

Vivaldi の利点はここに集約されているといっても過言ではありません。

本来なら「Tab Mix Plus」のような拡張機能によって詳細なカスタマイズをしなければならないところを、標準の設定画面から細かいセッティングが全て可能です。

tab-settings

ブラウザを使用する上での細かな操作感で一番やきもきするのはこの「タブ制御」だと個人的には思いますが、デフォルトでそれらに対応しうる能力があります。

どうしても納得がいかない&設定項目にない場合は、いつものように Chrome ウェブストアから拡張機能を探しましょう。僕も1つだけ入れています(Tabs to the Front)。

また、「タブスタッキング」というタブのグループ化のような機能を駆使すれば、とにかくたくさんタブを開くタイプの人は管理が一気に楽になるでしょう。僕は趣味の問題で使っていないんですけど、多くの人は Vivaldi の評価ポイントにここを置いているようです。

vivaldi-tab-stacking

まるで1つのタブかのように複数のタブを扱える

「タブサイクリング」というタブの選択に関する詳細な設定も魅力的です。後述する「クイックコマンド」や各種ホットキーを利用すれば、キーボードから手を離さずにネットサーフィンができるようになります。

3.「クイックコマンド」などキーボードでのフル操作が可能、しかも全ての操作に自由なキーマップが可能

「クイックコマンド」という、そこから

  • 開いているタブの選択
  • 設定した検索エンジンで検索
  • その他ほぼ全てのアクション

などを一瞬で行える機能が存在します。

そのクイックコマンドはブラウザで行える全てのアクションに好きなショートカットキーを設定できます

hotkeys-settings

これが個人的には絶対に譲れない最強ポイントで、これがないブラウザをもうメインで使うことは有り得ないと思っているレベルです。

まさにかゆいところに手が届きまくるブラウザという感じ。

どんなアプリケーションを使うにしても「好きなアクションに好きなキーマッピングができる」ということ以上のセッティングは有り得ないと思っているので、これができないブラウザ(他のものほぼ全て)にはもう戻れないわけです。

4.柔軟なマウスジェスチャー機能

なんとショートカットキー登録だけではなくてマウスジェスチャーのフリー登録まで標準搭載です。

vivaldi-mouse-gesture

ジェスチャー自体も用意されているものから選ぶのではなく、オリジナルで作成したものを利用できます。割り当てられるコマンドもたくさん揃ってます。

1つだけ僕のお気に入りを。

[右クリック]  +  [↓] で [タブを閉じる]

下へ動かすといっても、ほんのちょびっとでちゃんと動作するのでブラウジングや調べ物が超捗ります。引く動作の方が楽なので、上より下がおすすめ。

こんなに多機能なのにアプリケーションの動作もページ表示速度もサクサクで素早いのが本当に素晴らしいですよね。

5.右クリックメニューすらカスタマイズできる

これは比較的最近のバージョンから追加された新機能ですが、右クリックしたときのメニューすら自由自在にカスタマイズできます。しかも右クリックする場所やシーンに応じてそれぞれ個別のカスタマイズができるという相変わらずのスゴさ。

Vivaldi はどんどん革新的な新機能が追加されていくので、正直ずいぶん昔に書いたこの記事の「10のメリット」はもう今では適切な粒度ではないです…。もっと紹介したい細かい素晴らしいポイントもたくさんあるし。

なので本当はこの記事自体全部書き直したいと考えていますが、時間が。時間が…。

例えば Chromium ブラウザでは拡張機能を追加するとその機能に関連した右クリックメニューが勝手に追加されてしまっていったり、ある人にとっては非常によく使う機能なのでメニューの改装奥深くに行かないといけなったり…、などの問題を一掃できます。

vivaldi-right-click-menu

例えば僕は画像上で右クリックしたときにはこれしか表示しないようにしています。順番も制御できるのでマウスの移動量も減らすことができ、日常の作業がぐっと楽になります。

昔この右クリックメニューカスタマイズ機能が実装される前に画像内の右クリックメニュー階層構造がいきなり変わってしまったことがあり、そのときはだいぶ困ったので専用の拡張機能をつくったりしたのですが、ほとんど必要なくなったという、、、

いずれにしても純正でリッチなカスタマイズ機能が搭載されるのは素晴らしいことですね。

6.細かいデザイン調整で自分好みに

デフォルトで「Twitter を開いていたら青基調のデザインにする」とかっていうオシャレ機能も入っているんですが、そういうのはさておき(笑)、UI の配色をカラーコードレベルで自分好みにカスタマイズすることができたり、時間によってテーマを変えることも可能です。

その他、もちろん各種ツールバーやボタン類の位置など、UI レベルでもデフォルトで相当自由に設定できます

ブラウザで好みが分かれるのは「基本設定で変えることのできないレベルでの UI の違い」というのがかなり大きい要因だと思っていますが、それもノープロブレムというわけです。

7.「パネル」に統合された各種インターフェース

「ブックマーク」や「履歴」、「ダウンロード」などおなじみのブラウザ機能に加え、その他好きなページや、開いているそのページに紐づけて管理できる「メモ」という機能が存在します。

これらは「パネル」という統合されたインターフェースの中に格納されていて(もちろん個別でも利用可能)、使うときだけ任意の場所に、任意の方法で表示させられます。例えば僕はパネルの表示をF8に割り当てています。

vivaldi-panel

自分が使いたい自由なブラウザ   UI グループを好きなキー1つで開け閉めしたりなどフルカスタマイズが可能。

こういう「意外と普段から超頻繁に使っているわけでもないけどないと困るもの」についてはブラウザに限らず扱いが難しいものですが、Vivaldi はこれをとっても上手に管理していると思います。

おかげで余計なことに画面も占有されずにすみます。

8.セッションの維持システム

開いているタブを丸ごと保存しておきたいことはしょっちゅう、というか基本いつもですよね。

Vivaldi ではそのときのセッションを保存して終了することが簡単にできるようになっています(これは最近のモダンブラウザなら対応しているのが普通にはなりました)。

以前はわざわざ拡張機能を入れたりしていましたが、とっても助かります。

また、よくやるミスとして「いくつか開いているウィンドウのうち1つだけ閉じてしまう」というものがあると思います。

他のウィンドウは残っているゆえにセッションの復元はできないので、閉じてしまったウィンドウは今までは泣き寝入り…なんて感じでしたが、さすが Vivaldi。閉じたウィンドウも元に戻せます。

これで全然メモリ喰わないって本当によくできてますね…。

9.多機能なキャプチャツールや PDF 出力機能

「こんな機能まであんのかい!」と僕も驚きました。

ブラウザで表示しているページのスクリーンキャプチャを撮ることができちゃったりするのです。なにより役に立つのは、画面に表示しきれていない1ページ分丸ごとを1つの画像に収められるところ。何枚かスクショして結合したりしなくてOKというわけです。

もちろん切り抜き撮影や、保存直行じゃなくてクリップボードにコピーなんていうことも可能です。

スクリーンショットに関しては、Windows 標準でだって用意されているし、僕は Screenpresso という神ソフトがあるので全く要らないかなと思いきや、「ちょうどブラウザの表示領域だけサッと撮りたい」というときにも重宝します。

だってこれにもショートカットキーを登録できるんですから。

10.ユーザーデータの移行がこの上ないほど楽

Vivaldi はソフトのインストール形態がほんの少し変わってて、おまかせインストールだとアプリの本体は

C:Users[ユーザー名]AppDataLocalVivaldi

に入ることになっていて(僕は「Program Files (x86)」に入れています、理由は記事最後に注記してます)、同時に「User Data」というフォルダも勝手に出来上がるようになっています。

この「User Data」フォルダには設定した項目や履歴など、個人的なもの全てが入っていて、このフォルダを単にコピペするだけでブラウザの環境移行が一発でできてしまいます

vivaldi-user-data

しかも、この「User Data」には「現在開いているタブ」など超リアルタイムな情報も含まれていますので、新しく Vivaldi をインストールしたPCでいきなり以前の作業を全く同じ状態で再開できるんです。

まあ多くの人には一瞬しか役に立つシーンはないかもしれませんが、メリットであることには間違いないでしょう。ほぼポータブルなブラウザという印象です。

追記 (2022/5/8) :今まで数え切れないほど「新しいPC環境にVivaldiをインストールする」という作業を行ってきましたし、そのうちのほとんどで「User Dataフォルダを丸ごと移行する」というアプローチを実際に取ってきました。

しかし少し前にMacで同じことをやったとき(実際には色々問題があったのでさらにスコープを絞った「User Data内のDefaultフォルダ」を移行した)、入力したパスワードの保存が永久にできない、パスワードのインポートも全くできないという問題が発生しました。

使い古した作業フォルダをコピーしまくるのは気持ち悪いなーとは思っていたのですが、実際に問題が出ることを経験したので最近は素直に設定をポチポチ全部手動でやっています(昔から似たようなことは何度かWindowsでも体験していて、気が向いたら初期化したりはしていました)。

この辺はアカウントによる「同期」機能を使えばいいと思われますが、個人的な理由によりこれの使用は一切考慮に入らないためしばらく様子を見ます。実際のところ、もうVivaldiの環境移行を信じられないほどたくさんやってきたのでもう慣れてしまっているのはありますw

おわりに

追記 (2022/4/3) :この場所には長らく僕の環境で発現した不具合のようなものについて色々書き流していたのですが、情報の鮮度の観点からそれらの記述を残しておくのはもう不適切だと考えすべて削除しました。

「ブラウザなんてどれでもいいし、よく分からんからChrome使っておこう」みたいな人はぜひぜひ試してみてください。豊富な設定項目に魅了されて、きっと戻れなくなるはず。

この記事によって、あなたのブラウザ論争が終わりますように。

 

追記:Chrome でもよく報告される「パスワードの自動保存がされなくなる問題」について記事を書きました

基本的には Chrome の問題と言えるんですが、Vivaldi ではなおのこと「パスワードの自動保存が正常に機能しなくなる」という問題がよく報告されています。

僕もこれに陥り、しかもネット上のどのケースにもあたらないなかなかの不具合だったのでその内容についてまとめました。まあなんとも僕らしい記事になりました。笑

追記:Vivaldi をマジで使い込んでいる僕の設定を全て公開する記事を書きました

ただひたすら僕の Vivaldi 設定を紹介している記事です。利用シーンや機能説明などのコメントも詳しく書いているので、これから Vivaldi を使いたい方はぜひ。

追記:厳選した Chrome のおすすめ拡張機能紹介記事を書きました

みなさんにはもう説明は不要でしょうが、「Chromeの」となっているけどこれは実質「Vivaldiの」ということです。まあいないとは思いますがまだ Vivaldi を使い始めていないというあなたでも、こちらの記事はお楽しみいただけます。笑

追記:スマホアプリ版(Androidのみ)がリリースされました

Vivaldi-Android-Beta

補足情報。

長らく秘密のベールに隠されていたスマートフォン版がベータ版でリリースされました。リンクはこちら

Vivaldi-Android-Beta-app

スマホのブラウザは物理的な配置などUI自体がそのまま使いやすさに直結するのでPCほど話は単純にいきません。ブラウザとしての性能はたしかに良いところはあると感じましたが、僕の候補には入りませんでした。

少し使ってみましたが、たしかに Vivaldi の良いところはかなり継承できている様子。ただし僕の場合、スマホのブラウザアプリに関しては Sleipnirという神ブラウザ に敵うものはやはりないな、という感想でした。ここが置き換わる未来はそう来ないでしょう。

気になる人は Android 版もインストールしてみてください。さっとブラウジングした感じ、特に不安定な箇所はなかったです。

ちなみに iOS 版もめちゃめちゃリクエストが来ているとのことで、公式いわく「頑張ってるところです…」とのこと!

追記:「アイコンを黒くする」という記事を書きました

「お前なに言ってんの?」という方はぜひ読んでみてください。

 

以上っ!

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みるみ
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みるみみるめも筆者

ブロガー、エンジニア。

詳しいプロフィールはこのページで色々書いてます。もやってます。

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