カーナビを買ってみようかと思ったものの断念しようと思っている人も多いはず。
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などなど…。だいたいどれかに当てはまっていませんか?
それもそのはず、僕の今までカーナビの販売経験からするとポータブルナビを求める人でこれ以外のタイプは見たことがないから。
というわけでこの記事では「車にナビがないとどうしても困る、でも訳あって通常のカーナビを選べない!」というあなたのために、ポータブルナビに関するあらゆる情報を徹底的にお伝えします。
この記事で分かることをざっくりまとめると以下です。
- 通常とのカーナビとの違い、メリット・デメリット
- 選び方とおすすめの機種(メーカー)
- その他FAQ的な補足情報、結構大切なところ
ただしこの記事に辿り着いているみなさんは既に「おすすめのポータブルナビがどんなもんで、何が良いのか」を知りたい方だと承知していますので、あくまでもそこをメインに取り上げます。ちなみに、5万円未満あれば最上級のポータブルナビを買えます。
先におすすめの5つだけ書いておきますね。
- Panasonic Gorilla(パナソニック ゴリラ)「CN-G1400VD」
- Panasonic Gorilla(パナソニック ゴリラ)「CN-G730D」
- Yupiteru(ユピテル)「YPF7540」
- Yupiteru(ユピテル)「YPB556」
- DreamMaker(ドリームメーカー)「PN0902BTP」
でもここだけ見てもなぜおすすめなのか、5つからどれを選べばいいかも分からないと思うのでこのまま記事を読んでいただくのがおすすめです。
さっきもちょろっと言いましたが、僕は実際にポータブルナビ含むカーナビの販売経験があるので経験と知識には自信があります。
ポータブルナビは全く難しくないです。というか通常のカーナビに比べたら購入のハードルは死ぬほど低いです。Amazonでもなんでも安いところでポチッとするだけで、もう明日からナビを使えます。どうぞ気楽に読んでください。
手っ取り早くおすすめのモデルをご覧になりたい方はこちらから一気に飛べますが、納得できるポータブルナビ選びのためにも、ここからの内容も読んでいただくことをおすすめします。
普通のカーナビの購入は難易度が超高い
「普通のカーナビを購入する」というイベントは、たぶんあなたが思っているより遥かに面倒でハードルが高いものです。
カー用品店などに丸投げしてしまえば確かに楽ではあるのだけど、
- 自分で納得して選べない(違いが分からない)
- 取付工賃がかなり高い(ナビだけで10,000~30,000円近く)
- 取り付けの予約が必要だったり、実際の作業時間中には車が使えない状態で2,3時間暇つぶしをしなきゃいけないなど、かなり面倒くさい
などなど、全部プロにやってもらうからといって完全に気楽でいいかと言われるとそうではありません。
「なら自分で買って自分で取り付けよう」となるわけなんですが、冒頭にも言ったように今度は
- 本体以外になにが必要になるのか難しすぎて分からない
- 取り付け自体に自信がない
などの問題が山積みになります。
ちなみに「本体以外に必要なもの」とはケーブル類、ステーやブラケットなどの部品類、他のものとの互換性を保つための変換する系のもの(バックカメラなど)などなど多岐にわたり、平均しても3点~7点くらいで5,000円~15,000円くらいは普通にかかります。しかもこれはあくまでもナビ単体でのケースです。
…なので、ポータブルナビを選びたい/選ばなきゃいけない方のためにこの記事を書きました。ポータブルナビにもメリットや嬉しいところはたくさんあるので安心してください。
ポータブルナビが安い理由
ポータブルナビの良いところを列挙する前に、今回一番の選択理由となるであろう「価格が安い」という点について僕の考えを話させてください。
ここは結果的に損をしない選び方にも繋がる部分だと思っています。
飛ばしたい方はこの次へどうぞ。
普通のカーナビに比べて高レベルな部品が少ない
普通のカーナビの価格帯はだいたい50,000円~120,000円くらいが相場です。もちろんピンきりなのでこれより下も上もありますが、よく売れているものはだいたいこの範囲に収まります(需要が分かれるので安いものほどよく売れるわけではありません)。
それに対してポータブルナビの相場はだいたい15,000~50,000円くらい。ヤバい差ですよね。
この差はなんなのか?というと、主には「ハード的な違い」が大きいです。
カーナビって普段は車に埋め込まれているからどんな形になっているか知らない人も多いと思うんですが、
後ろはこんな感じになってます。でかくて重いです。
(サイズは18cm✕10cm✕17cmでだいたい3kgくらい)
普通のカーナビは正確な位置測位をし続けるために色んな部品が必要なんです。それはもちろん「精度」という意味でもそうだし、トンネルの中に入ってもトラッキングし続けるためのものや、坂道の角度を検出するもの、高度な計算をするための頭の良いCPUなどなど、実はかなりハイテクなことをしてるんです。
こういった物理的な部分でコストがかかっているのがいつものカーナビで、それが値段の高さにも繋がっています。
対してポータブルナビ。
知っての通り薄くて軽いです。
もちろん「ポータブル」なんだから当然ですが、この削ぎ落としている部分がそのまま価格差になっていると考えてください。
つまりまとめるとこうです。
基本的にできることはどちらのナビも変わらない
しかしその精度、質、クオリティには差が出る(可能性がある)
ということ。
カッコ書きして「可能性がある」と言っているのは無理やりポジショントークをしようとしているとかでは決してなく、場合によっては本当に差がないシーンもたくさんあるということを知ってほしいからなんです。
細かい話は別の記事でしています。結構技術的な話なので興味ある方もぜひどうぞ。
要は「うまく使えば普通のカーナビを買うより遥かに、おトクに無駄なくナビを手に入れられる」ということになります。なんて嬉しいんでしょう!
あえて言っていないですが、「高音質なオーディオ機能がない」「Bluetoothやハンズフリー通話ができない」とかはもちろんあるわけなんだけど、これはナビゲーション以外の領域の話なので今回は取り上げていません。もちろん価格差にここも含まれているのは言うまでもありません。
「安さはデメリットの表れ」という考え方もある
ただし忘れないでほしいのは、安さ自体はメリットだけど、それはデメリットの表れとも言えるという考え方です。
もちろん値段の安さと質はトレードオフで常に天秤に乗っているもの同士ですが、その「失っている部分」をちゃんと考えないで安さだけ追っかけると使い始めてから後悔します。絶対です。
カーナビはお店で見ただけでは分からないところが本当に多いので、買ってから後悔するパターンはこれまでにも超見て来ています。超です、ほんとに。
そうならないように、カーナビでもポータブルナビでも僕はこのブログで生の情報を発信できたらいいなと思ってます。
しかし実用上は問題のない範囲で安いのでおトク!
まあ色々言いましたが、実利用上で困るようなことはほぼないと思ってもらってOKです。ただし「その差は確かに存在する」ということだけは知っておいてくださいね、という感じです。
最近のポータブルナビってマジですごいですよ。ちょっと前までは「トンネルに入ったら即全滅」なんていう有様でしたが、今では色んな工夫によってそれをなんとかできるようになっていたり、本当に普通のカーナビと遜色ない性能です。
それを説明していくのが次からです。めんどい人はすっ飛ばして選び方、もしくはおすすめモデルの紹介へどうぞ。
ポータブルナビのメリット、通常のカーナビより優れている点
以下簡潔に
「普通のカーナビと比較してどう違うの?」
に答えていきます。
取り付けが死ぬほど簡単
もうこれです。絶対これです。僕は価格の安さだとかなんだとかっていうよりとにかくここを推したい。
普通のカーナビの取り付けは慣れててもやっぱり大変です。車によって苦労度合いも違うし、夏と冬は空調のない中でやるのは地獄を通り越して死です。
箱開けたらポンっと置いてシガーソケットにぶちこむだけ!って、なんて素晴らしいんでしょう。
「ある車で一瞬だけ使いたい」なんていう用途なら、バッテリーもあるので冗談抜きで置くだけで使えます。
電源以外に接続するもの(しなくてもいいけど)についてなど、詳しい取り付け方は下記記事で解説しています。
また、自動車へのデバイスの設置に関する法規上の制約については下記記事をご覧ください。基本的に窓ガラスに直接貼り付けるのはNGなのはもちろんのこと、ダッシュボード上に置くのも実は厳密にはアウトなんです。詳しくは下記記事内で。
やや余談ですが、NGとは「車検でNGなのか普段から法律的にダメなのか」という違いがあるので気をつけてください(例えばルームミラーはなくても車検は通りますが道路運送車両の保安基準第四十四条では「ないとだめ」とバッチリ記載があります)。
購入自体も楽だし、心理的にも選びやすい
この視点をちゃんと説明しているサイトは僕が知る限りないです。
もう何度も言っていますが、カーナビは本体だけ手に入っても他に何が必要になるのかほぼ全ての人は理解できないレベルなので「自分でネットで安く買う」みたいなことはもちろん、1人で気軽にショッピングする感覚で選べません。
これはつまり、
- 「結局お店に行って店員さんに聞かないといけない」
- 「どれが自分の車に付けられるか分からないからネットでおすすめを見てもイマイチ決められない」
などのような問題を生み出します。
それに対してポータブルナビは、基本的にどれを選んでも問題なく使える上、それ単品だけ手に入ってしまえば全て完了です。
例えばAmazonで普通に「ポータブルナビ」と検索してみて、
このように出てきたものほぼ全てから好きな物を自由に選べます。こうじゃないとショッピングと言えないですよね!
ラインナップも上図とはしょっちゅう変わるので、興味がある方はこちらから試しに検索してみてください(直接「ポータブルナビ」で検索したAmazonページへ行けます)。
他の車に簡単に載せ替えられる
「ポータブル」なのでここを一番に書くべきなんでしょうが、どうも忘れがちですよね。笑
カーナビは車に紐付けて使うものというイメージが強いし、別にこのメリットが関係ない人も多いでしょう。が、場合によっては最強のメリットです。
- 家族でたくさん車を使っている
- 仕事で使う車と共用する
- 車上荒らし対策で使わないときにしまえる
- 売却も簡単
などなど、できることは多いです。なにより一回取り付けても気軽に取り外せるというのは心理的な諸々のハードルを下げます。とりあえず買ってみりゃいいですもんね。
スマホナビとの比較:例)電波など通信環境に左右されない
これは普通のカーナビと比較してではなくスマホのナビアプリと比較してという感じです。
いよいよポータブルナビともなってくると「スマホでいいじゃん」が根強い主張となってきますが、これに対しては僕は圧倒的な反論があります。
まあその反論自体は上記別記事に譲るとして、ここで言いたいのは「通信状況によらずいつでもナビとして機能するのは天と地の差がある」ということです。
GPSというのはネットワークの通信とは無関係です。しかしスマホではそもそもの地図データからいちいちネットワーク環境を必要とするので、少しでも電波状況が悪くなるとナビ全体に支障をきたします。
あとはスマホで電話を併用する場合。
通話中は3G回線になる環境の人もまだまだ多いでしょうから、そのときも通信はかなり遅くて不安定になるはずです。現在地が分からないどころか地図すら表示されないとなってきたらちょっと笑えません。
まとめると「あくまでも専用カーナビである」という安定感がメリットになる、と言えそうです。
ポータブルナビならなんのしがらみもなく使える!!
というわけでポータブルナビの良いところをまとめておくと、
普通のカーナビのような「購入のややこしさ」「取り付けの複雑さ」から開放されながら、ナビゲーションとしての機能も十二分に利用できる!
という感じになります。
「スマホでいいや」とちょっと出し惜しみすると、トンネル内での難しい分岐で現在位置を全く拾ってくれなかったり、肝心なところで通信が切れて地図が表示されなくなったりと色々困るでしょう。
しかしポータブルナビがあれば地図が消えることはもちろんないし、GPS以外にも3軸の高精度ジャイロセンサーなど色んな工夫によってトンネル内でも有効に使えます!
安心して運転できる環境はストレス的にも大切なことです。事故も減るのは間違いないですね。
ここまでメリットのまとめとしては「それらに加えてとにかく安い!!」で、締めくくることにします。
ポータブルナビの失敗しない選び方とポイント
ここからはポータブルナビ選びのポイントです。
ここまでの段階である程度自分の欲しい物が固まっているとベストですね。もともとの選択肢(メーカー)もだいたい決まっているので、そこからあとは選ぶのは簡単です。
そのナビでできること、基本仕様
ポータブルナビでどんなことができるのか、そしてその有無から考えるというもの。代表的なものを挙げますが、差異があるのはせいぜいこの5個くらいだと思います。
1.画面サイズ
多いのは
- 5インチ
- 7インチ
- 9インチ
あたりです。
1インチ = 2.54cmなので、それぞれ対角線の長さが
- 12.7cm
- 17.8cm
- 22.9cm
となります。
5インチだとだいたい最近のスマホを横にしたイメージですが、画面比がやや違います。
最近のスマホはだいたい16:9に近いものが多いのに対して、カーナビはほぼ5:3。「画面の面積はスマホと似ていますが、縦と横の長さの比はスマホとは違う」ということです。
画素数は800x480が主流。9インチでも画素数は変わりません(つまり画面サイズが大きいと相対的に1ドットが少し大きくなりますので、気にならないレベルですが荒く見える傾向はあります)。
スマホの例で考えてみても分かるように、5インチだと小さい気がしますよね。ですので、基本的には7インチがおすすめです。今回も7インチをメインにおすすめしています。
ポータブルナビは画面サイズを大きくしても値段がそこまで高騰しないので、基本的には大きい画面のものを買うのがおトクです。見やすさで言えば大きい方にデメリットはありません。
しかしダッシュボードに置くことを考えると、大きすぎると視界に入る量も増えて鬱陶しく感じることもあるでしょう。車によります。ダッシュボードが高い車の方は9インチは避けるのがおすすめ。
ちなみにみなさんがイメージする「普通のカーナビ」の一般的なサイズも7インチですので、困ったら7インチにすれば失敗はしないはずです。
ちなみに「5インチ」「5型」「5V」「5V型」などは全て同じ意味だと思ってもらって問題ありません。画面比も画素数も記載がない限り上述した通り基本的には全て同じなので、比較は簡単です。
なお、輝度もアピール項目として書いてあることがありますが、普通に使う分には「暗すぎて足りない」ということはまずないので安心してください(直射日光については話が別ですが、そういう場合はポータブルナビ用のサンバイザー(日除け)↓などで対応が可能です)。
2.テレビ(フルセグ、ワンセグ)
果たしてポータブルナビの需要的にテレビを見ることを優先する人が多いのかという疑問はありますが、見えないより見えたほうが良いのは間違いないですね。それで価格が上がるならよく考えるべきですが。
とは言ってもワンセグなら付いていないほうが少ないレベルなので、あまり気にする必要はないです。アンテナも本体からただロッドを伸ばすだけです。
そういうわけで、僕の意見としては「テレビは優先度低め」です。受信感度はモノの違いより車の形状・形態、地域などの影響の方が大きいので質の差は気にしなくてOKです。
3.バックカメラ入力
ここは結構大事だと感じる人が多いでしょう。僕も自分が軽トラの運転手とかなら欲しいと思います。
「バックカメラ」とはギアをバック(リバース)に入れたときに映るこの映像のことを言っていて、当然のことながらバック信号線の接続は必要になります。
ポータブルナビの一般的な需要を考えるとそこまで大切ではない気がしますが、欲しい人は少しだけ作業が必要になります。ここはそれぞれ次第という感じですね。
もともとバックカメラを使っていた人は「バックカメラ対応」「バックモニター対応」などの記載があるものを選べばOK!
バックカメラの取り付けは普通のカーナビ以上に大変なので、もともとバックカメラが付いていることは前提だと考えてください。まあもともと付けていない人はいきなり欲しくはならないでしょうから、ここも特に気にする必要はないと思います。
4.音声外部出力
ポータブルナビから出る音をカースピーカーから聞きたい人はここを気にすると良いです。
- ポータブルナビにSDカードを入れて音楽を聞く
- ナビの音声案内を大きい音でしっかり聞きたい
- 登山などでイヤホンをして音声案内を聞く
のようなニーズに応えるものです。
実際には「音声外部出力」という記述より「ヘッドホン端子」「AUX端子」とかそんな方が多い気がします。これらの記載があれば、その辺の3.5mmピンケーブルが刺さるのでそのままカーオーディオに入力すればOKというわけです。
車にもともとオーディオユニットがない場合は車のスピーカーから音が出るように繋ぐのは無理なので気をつけてください。
※もちろん配線加工してスピーカーと接続することは可能ではありますが、そんなことが分かる人にはこの説明は既に不要なはずですのでこのように言っています。
なお、今回この記事で紹介する5つのモデル全てで対応しています。
5.渋滞情報取得、オービスや取り締まりポイント取得
より良いルート案内のための機能です。
ここでいう渋滞情報取得とは、主にVICS WIDE というFMの電波を利用したもののこと。多くの場合「FM多重アンテナ」というフィルムタイプのアンテナが必要になりますが、これはちゃんと取り付けようと思うとやや手間がかかります。しかしフィルムタイプの受信感度はバツグンに良いので、やった甲斐は出ます。
オービスや取り締まりポイント取得とは、その名の通り道路上のオービスや警察の速度取り締まりポイントを教えてくれるというもの。「レーダー探知機」と言ったら分かりやすいですかね?
仕組み上探知できないものもあるし、そもそもこういうものを気にしなければいけない運転をしていること自体に僕は疑問を感じます。しかもなんでこういうものが公然と売られてビジネスになっているのかも普通に謎です。やや主観的ですが、ここは完全に興味なしです。
VICS対応は価格への影響はやや大きめです。しかし事故情報も取れないとなると予期せぬ巨大渋滞に巻き込まれる可能性もあるため、個人的にはここは必須と思っています。…が、渋滞考慮ルートは最初から期待しないほうが良いです。正直言ってあんまり役に立ったことないです。そこに目的がなければわざわざVICS対応を選ぶ必要はありません。
オービスなどの取り締まり系の方も必要ないでしょう。
一般的には普通に運転している限り必要になるものではないと思うからです。情報精度も、使っている友人の話を聞く限り「あまりアテにならない」そうです。
ポータブルナビの狭い画面にさらに多い情報量が表示されても、かなり煩雑になってしまいナビも見づらくなると思います。
メーカー
ポータブルナビのメーカーは普段耳にするカーナビメーカーと全然違います。今現在で被っているのはパナソニックだけです(パイオニアのcarrozzeriaはポータブルナビ撤退済み)。
そんなわけで知らないメーカー名ばっかりになると思いますが、検討するメーカーは下記に絞ってしまうくらいでOKです。僅かな安さにチャレンジして自ら人柱になる道を選ぶ必要はありません。
- Panasonic(パナソニック)
- Yupiteru(ユピテル)
- DreamMaker(ドリームメーカー)
詳しい話はこのあとのおすすめモデル紹介のところで。
今回ご紹介するポータブルナビは全て日本メーカーのものなので安心してお選びください。
そういう意味で、中華メーカーや台湾メーカーの格安品を購入するのは十分に注意してください。というかおすすめしません。
彼らのビジネスモデルは「とにかく安く作って売りまくる薄利多売」なので、ひとつひとつの品質はおざなりです。いくつか不良やクレームが出ようがそんなのは数でなんとかするというのが基本スタンスですから、自分がハズレを引く確率も高いです(電源が落ちる、画面がつかない、バックカメラ対応のはずなのにギアをバックにすると画面が真っ暗になる、GPSが全く機能しないなどなど、この辺はしょっちゅう聞きます)。
ポータブルナビのおすすめ5つを厳選!
ではここから実際のおすすめモデルを5つご紹介します。
と言っても、ここまで読んでいただいた方は既に欲しい物のイメージはかなり明確になっているはずです。いきなり根拠もないおすすめを紹介する記事がネット上には多い中、わざわざここに来るまで長い説明をしてきた理由はここにあります。
厳選されたモデルからあとはフィーリングで気軽に選ぶだけ!
という状態が僕が考える理想です。
この記事最終更新日の時点で、価格とのバランスによって1世代前のモデルを扱うこともあります。「機能はほぼ一緒で地図がたった1年古いだけ」で「7,000円くらい安い」ということはよくありますので、その時々で最善の選択肢を提案しています。
5つ全体の比較は後ろで行っています。基本的におすすめしたい順なので、ランキングと思っていただいて差し支えありません。
1.Panasonic Gorilla(パナソニック ゴリラ)「CN-G1400VD」
ポータブルナビを買うならこのシリーズ一択!全機能盛りの7インチが4万円台でコスパも最強です!
画面サイズ | 7インチ |
渋滞情報(VICS WIDE)取得 | 対応 |
バックカメラ入力 | 対応 |
テレビ | ワンセグ |
地図データ供給会社 | ゼンリン |
電源24V入力(トラック対応) | 対応 |
ポータブルナビ界の王者です。何も考えずこれを購入すれば全く問題ないどころか最強です。
逆にこれを買っても後悔するようなことがあるなら、それはそもそもポータブルナビじゃない選択肢を考えた方が良いレベルです。他のもっと安いものを使ってみれば分かりますが正直使い物にならないものばかりで、このゴリラシリーズがいかに良く出来ているかはすぐに理解できます。
「選び方のポイント」で僕が必要と思う項目は全てクリアしていて、もちろんトラックで検討中の方にもおすすめできます(最初から24V対応のシガーケーブルが付属)。地図も安心のゼンリンで、各地域の詳細市街地に至ってはなんと2020年モデル(CN-G1400VD)から全国100%対応になりました。
4万円台と聞いて少し高く感じる方は、「自分がナビを使いたい頻度と実際に使っているときに困っているシーンを併せてイメージする」のがおすすめ。ナビが原因でパニックになることなんてしょっちゅうあると思いますが、それが4万円でこの先オサラバできるなら安いもんですね。
new! さらに、2020年モデル(CN-G1400VD)からは購入後3年間の全地図更新が無料になりました。2023年までの購入なら、その後3年間は確実にデメリットなしで使えるんです。ヤバくない?
逆に「普通のカーナビを買おうとしていた人」、もしくは「ポータブルナビでも予算は5万くらいだと思っていた人」は文句なくこれを選べると思います。本当にこれ一択だと断言できるレベルです。
- ポータブルナビシェア圧倒的1位のゴリラシリーズ、その中でもNo.1のハイエンドモデルが4万円台
- 渋滞情報、バックカメラ入力、テレビ視聴、音声外部出力など機能はほぼ全て揃っています
- 地図更新が購入してから3年間無料!!(ゴリラではこのモデルだけ)
- ちなみに自車位置マークをゴリラに設定できます笑
2.Panasonic Gorilla(パナソニック ゴリラ)「CN-G730D」
「さっきのほど高いスペックは要らないよ!」という方におすすめ!3万円代でゴリラのナビが手に入ります
画面サイズ | 7インチ |
渋滞情報(VICS WIDE)取得 | - |
バックカメラ入力 | - |
テレビ | ワンセグ |
地図データ供給会社 | ゼンリン |
電源24V入力(トラック対応) | 対応 |
「いくらなんでもポータブルナビにそこまでの機能は要らないよ」という方も絶対にいらっしゃることは承知してますので、今回は1つ下のこのモデルもチョイス。
最新版より1世代古いですが、地図が1年古いだけで8,000円近く安くなっているのでコスパ重視でこちらにしました。地図最新版をお求めの方は「CN-G740D」をご覧ください。
最初に紹介した「CN-G1400VD」に比べて1万円以上安いこのモデルですが、渋滞情報(事故情報)の取得とバックカメラの入力には対応していない点には注意してください。まあここが価格差の要因なんですが。
その他トラック対応や地図データ、ルート案内中の機能などに差はありませんのでご安心を。
- ゴリラをリーズナブルに手に入れたい方向けにぴったりのモデル
- バックカメラがない方などには特にぴったりだと思います
- 地図更新無料は付属しませんが、好きなタイミングでの地図版(2018~2020)を選べるのでおトク!
3.Yupiteru(ユピテル)「YPF7540」
ゴリラに唯一対抗しうるのはユピテル。テレビをフルセグで見られるのがなによりの強み!
画面サイズ | 7インチ |
渋滞情報(VICS WIDE)取得 | - |
バックカメラ入力 | - |
テレビ | フルセグ |
地図データ供給会社 | 昭文社(マップル) |
電源24V入力(トラック対応) | - |
ポータブルナビ業界ではゴリラが圧倒的強者ですが、それに頑張って追いついているのはこのユピテルでしょう。ゴリラではフルセグTVは映りませんが、ユピテルなら見られます。
とは言ってもポータブルナビできれいにテレビを見たい人がどこまで居るかは少し疑問ですね…。24V対応もしていないので普通車以外の方には勧められません。
しかし地図データも大手昭文社のマップルナビPro3を搭載、オービスなど取り締まりポイント約73,000件収録などなど、こちらも負けてはいません。これで2万円台中盤くらいですので、選択肢としてはかなりアリです。
その代わり地図が2018年度版のものをチョイスしています。でも、全体の地図が新しかろうが自分が走る区域で数年分の更新遅れがあってもだいたいは問題ないはず。価格と相談しつつご自分の環境に合わせて選んでみてください(これはゴリラシリーズでも一緒)。
- フルセグを見たいならユピテルのこのシリーズから選ぶべし!
- オービスなどの速度取り締まりポイント通知が約73,000件も収録
- 測位精度も「みちびき対応」など遜色なし(今回のおすすめ5つは次の廉価モデル以外みちびき衛星には全て対応しています)
4.Yupiteru(ユピテル)「YPB556」
低価格さを狙うならユピテルのこのシリーズが一番おすすめ!価格の低さとクオリティのバランスが◯
画面サイズ | 5インチ |
渋滞情報(VICS WIDE)取得 | - |
バックカメラ入力 | - |
テレビ | ワンセグ |
地図データ供給会社 | 昭文社(マップル) インクリメントP(パイオニア) |
電源24V入力(トラック対応) | - |
今回紹介する中で最も安価なモデルです。だいたい2万円を切るくらいです。
画面サイズも初登場の5インチで、これも価格の低減に一役買っていますね。例えばゴリラでも5インチモデルはあるにはあるんですが、その割に価格もそこまで変わらないのでもったいないと思っています。そういう意味で、コスパに振り切ったこの選択肢を1つ提示してみました。
先ほどのユピテルと基本的に仕様は同じですが、
- みちびき非対応(日本の街中、特にビル街などで測位しにくい)
という制約はあります。ですが2020年度版の地図からカロッツェリアのカーナビにも採用されている最強地図会社「インクリメントP」のものが採用されるようになりました。これに伴い市街地の詳細地図もかなりの実用レベルに達しました。
やはりコスト低減を狙うとそれなりなデメリットは出てきますが、それぞれの需要をよく考察して選ぶと良いでしょう。
- 実用的な地図レベルを持ちながら最低価格を追求/コスパ最強!(2万円切るくらい)
- テレビも5インチ画面で見られる!
5.DreamMaker(ドリームメーカー)「PN0902BTP」
ポータブルナビでも9インチ!トラック専用の機能も持つ実力派ポータブルナビです。しかもコスパがヤバい!
画面サイズ | 9インチ |
渋滞情報(VICS WIDE)取得 | - |
バックカメラ入力 | 対応 |
テレビ | フルセグ |
地図データ供給会社 | ゼンリン |
電源24V入力(トラック対応) | 対応 |
最後はDreamMaker(ドリームメーカー)というところから。9インチモデルでまともな国産ポータブルナビはほぼここが勝ち取っていると僕は思います。
地図もゼンリンで安心な上、トラック運転手さんのための専用機能「トラックモード」というのがあり、自分の車体サイズ・重量などを登録しておくと細かい「大型通行禁止」に対応してルートを案内してくれます。もちろん普段からの警告も可。
テレビもフルセグで、画質もめちゃイイです。ゼンリンの地図で16GB分なので地図量はゴリラの上位モデルと遜色ないレベル。
しかも日本特化の衛星「みちびき」にまで対応しています。すごすぎ…。
これだけ盛りだくさんで現在は4万円を切りますから、正直一番コスパおばけと言えるポータブルナビはこれかもしれません。
- 「トラックモード」などトラック運転手さんには特に嬉しいナビ!
- 画面もカラフルで見やすい、特に交差点案内の表示がリアル
- バックカメラ入力も可能で万全です!
上記5つのモデルの全体比較
ここまで紹介した5つのモデルを1つの表にまとめてみました。上で紹介しなかった細かい仕様も載せていますのでぜひ参考にしてみてください。
※表は横にスクロールできます
※PCの方は表のどこかをクリックしてから左右矢印キーでも横にスクロールできます
商品画像 | |||||
モデル型番 | CN-G1400VD | CN-G730D | YPF-7540 | YPB556 | PN0903ATP |
メーカー | パナソニック | パナソニック | ユピテル | ユピテル | ドリームメーカー |
画面サイズ | 7インチ | 7インチ | 7インチ | 5インチ | 9インチ |
電源 | 12V/24V | 12V/24V | 12V | 12V | 12V/24V |
テレビ | ワンセグ | ワンセグ | フルセグ | ワンセグ | フルセグ |
バックカメラ | ◯ | - | - | - | ◯ |
渋滞情報 | ◯ | - | - | - | - |
音声出力 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
内蔵バッテリー | 1時間10分(ワンセグで) | 1時間10分(ワンセグで) | 約1時間 | 約2時間 | 記載なし |
オービスなど警告 | - | - | データ数約70,000件 | データ数約73,000件 | - |
対応衛星 | GPS グロナス みちびき |
GPS グロナス みちびき |
GPS みちびき |
GPS | GPS みちびき |
搭載地図 | ゼンリン | ゼンリン | 昭文社(マップルナビPro3) | 昭文社(マップルナビPro3) インクリメントP(パイオニア) |
ゼンリン |
価格目安 | 4万円台後半 | 3万円台中盤 | 2万円台中盤 | 1万円台後半 | 3万円台後半 |
商品リンク | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト | Amazon公式サイト |
今回は「5つだけを厳選する」という目標のもと、かなりバランス良く色んなニーズに答えられるようチョイスしたつもりです。なので、「紹介したモデルがベースとなる仕様がちょっと違うもの」も当然たくさんあります。例えば画面サイズとか。
でもそういうのを上手く探すのって大変じゃないですか。しかもなるべく安く買いたいし。そういうのを「頑張って僕が代わりにまとめてみました」っていう趣旨なので、どうか参考にしていただけると幸いです。
以上が「僕が選ぶポータブルナビおすすめ5選」でした。
ポータブルナビにまつわるQ&A集
最後に、ポータブルナビ全体についてQ&A集を作ってみました。結構大事なこと書いてます。ここ以外で聞きたいことがある方は、どうぞ遠慮せずコメントにご記入ください。
Q走行中にテレビも見れないどころか操作もできないんだけど?
Aこれは「車載のナビゲーション」である以上避けては通れぬ道です。そのまま本体だけ買っても、走り出すと「GPSでの移動」や「加速度センサ」がそれを検知して操作をブロックします。
で、それを防ぐためには別売の「パーキングブレーキ線」というものを繋いで、それを正規の接続方法ではなく車体のボディにアースすることによって見られるように…。
………。
「そんなものにお金払いたくないし、第一そういう面倒くさいものがないのがポータブルナビの良いところじゃないの!?」
おっしゃるとおりです。しかしこれには超ウルトラスーパー簡単な解決方法があります。
これを買って本体にぶっ刺すだけです。
そうすることによって「ナビは常にパーキングブレーキがかかっているもの」と錯覚するので、いつでも全ての操作・視聴が可能になるということです。上記の商品はレビュー数も購入数も半端じゃない上、不良などの報告率もかなり低い素晴らしいものです。どうぞ安心してぶっ刺しちゃってください。
ちなみにゴリラ系はこれでバッチリだし、ユピテルは「同乗者モード」というのを設定すれば全部操作可能、ドリームメーカーはそのままいけます。
なお、ゴリラ「CN-G1300VD/G1200VD」のような「パーキングブレーキ線の端子がバックカメラの入力と同じもの」の場合、下記のような商品でバックカメラを接続しつつパーキング解除ができちゃいます。素敵すぎます。
基本なんでも安い代替品があるので、困ったらググってみましょう。僕にコメントいただいてももちろんOKです。
Qレビューとか見ると「GPSの受信感度が微妙」ってたまにあるけど?
A私見ですが、これは製品の本質的な問題によるものであるパターンはほぼないと思っています。
だって、「ちゃんと問題なく使えている人がたくさんいる」のだからナビ自体には問題がないのは当然じゃないですか?(もちろん不具合は除きます)
つまり何かというと、その人のまわりの環境が問題になっていることがほとんどです。
具体的には
- 居住地、使用場所
- 車の差(取り付け位置、フロントガラスの電波遮蔽など)
- 近くにドラレコ、レーダー探知機、別のナビなどがある
- 学習状況が悪い、校正などリセットを試していない
- そもそも取り付けがちゃんとできていない
などなど、実は結構考えられる原因があります。
山間に住んでいる方は当然分が悪いですし、近くにドラレコやレーダー探知機があるっていうのはかなり多く見かけました。ちょっと離すだけでかなり改善されるので試してみてください。
ここも詳しいことが知りたい方は、公式のサポートをまず覗くのがいいでしょう。
(ex. パナソニック ゴリラ:自車位置が正しく表示されない)
Q「メモリ容量」とか「16GB SSD」とかってなに?
A気にしなくていいです。
さもすごいことのように宣伝されていますが、ここの容量によって地図がそんなに変わるかというと「?」という感じです。というかそもそも16GBか8GBくらいしか今はありません。
今は全て「メモリーナビ」「SSDナビ」とかっていうもので、そうじゃないものは100%最新商品じゃないので、ここは検討の要素に入れる必要はないです。
Q車以外の使用を考えているんだけど?
A一昔前までは本当に色々なところで不都合があって現実的ではなかったのだけど、今では全く問題なく使えます。
用途はバイクや登山などのアウトドア系だと予想しますが、スピーカー音声出力、外部バッテリー接続などなどは全然問題ありません。一般のコンセントから電源を取りたいときなどACアダプターも、例えばゴリラなら別売で全機種対応しています。
ちなみに一応車載品ということもあって、付属の吸盤パッドなどのマウント部にある隠しスイッチを押さないと動作しないモデルが多いです。
この例のように綿棒を挟んだり、ホームセンターとかで売っている汎用レールマウントとかを使うのが定石です。
おわりに
内容は以上です。
大変長い記事でしたが、ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。ナビうんぬんより、まずはここを読んでいただいていることを何より嬉しく思います!
情報が氾濫しすぎている今の時代、商品知識も使用経験もないような人が適当に仕様だけ見て選んだ「おすすめ集」がありすぎることを、僕はいつも不快に思っています。
だからこそ、本当に自分が経験のあるものに関しては徹底的に紹介したいという意図でカーナビ/ポータブルナビに関する記事をこのブログで扱っています。
ポータブルナビは買い物の難易度としては非常に低いです。
物も限られている上機能差もあまりなく、デザイン面でも似たりよったり。好みが影響する範囲も少ないし、なにより売れ筋のド定番以外にほぼ当たりがないような状況です。
しかし買ってみて実際にGPSなど案内を始めてみたら不満があった、ということは大いに有り得ますので、そういった失敗する買い物にならないように、今回は色々まとめてみました。
一言で締めておくと、
もともと普通のカーナビより超安いんだから、ポータブルナビの中で安さを追いかけるのはやめて、素直におすすめモデルを買うべき
って感じです。「1万円安くなるごとに危険が増える」みたいなイメージを持っておくとイイ感じです。
というわけで「ポータブルナビの選び方とおすすめ5選」でした!
お時間ある方はどうか他の記事も読んでいっていただけると喜びます!!