車に乗っているときにSpotifyでゲーム音楽のプレイリストを適当に流してたのよ。
そしたらいきなり流れてきたとある音楽が僕の心を射止めた。
分かるだろうか?
このポケモンとドラクエとゼルダあたりのエモさを全部袋詰めにしたような音使い。
知らない音楽に初見で反応するというのは知覚的にも難しいことだと思うんだけど、このときの僕はすぐさま再生画面のスクショを撮り、実際家に帰ってからこのゲームについて調べることとなった。
そうして知ることになった「天国の塔」というフリーのゲームが、なんかもうあまりに素晴らしい体験だったのでこの感動を記事に残したい。それだけ。それだけなの。
「8bitピコピコ音の横スクロール2D死にゲーアクション」ってもうタイプド真ん中ドンピシャなんですけど♡
初耳の音楽とはいえ僕は8bitピコピコ音が大好物なのでそれなりに感度は良かった。けども、それでも「初めて聞いたものが一発で耳に残って人に行動を起こさせる」っていうのはすごいと思うのよ。
…という背景があったので、いわゆる「音楽の良さだけで評価されている系のゲーム」なのかなあという疑念は少しだけあった。
ところがどっこい!!!!
なんのことはない、「2D横スクロール死にゲーアクション」なので僕がさらに興奮してしまう神ゲーだったというオチ。
まあ無料で遊べるゲームなので大ボリューム!凝ったシステム!とかじゃないんだけど、むしろそういうところにゲームの本質は宿るというのが僕の持論なので、より興味を持ったわけでした。
このセリフこのブログで何回書いたが分からん…。笑
ゲームボーイを遊んでいると錯覚する緑がかったドット絵、左右移動とジャンプしかないアクション。そして意味不明にいきなり始まるストーリー。たまらん。
タイトルはでかでかと日本語で書かれているくせに、原作のテキストは英語です。
なんか僕はたまたま最近いきなり英語が読めるようになってきた謎の進化タイミングに恵まれていたのでそこそこちゃんと理解して遊べました。今回は英語ならではの雰囲気もプラスで楽しめた感じだなー。(一応プレイ後に全和訳リストは調べた)
現代が求めているゲーム体験がこの30分にはあった
自分が誰かも分からないんだけど、ゲームが始まると誰かの声がして、自分が動ける。
でもたったこれだけの情報で
- 自分は塔を登るんだ
- それを見ている誰かがいるんだ
という察知を一瞬でさせてくるわけですよ。
そしていつしか「声」が僕らに試練を与えているっぽいことが分かるんだけど、"それ" が単なる敵ではないというのもすぐに気付くんだよね。
端的に言うと何かを風刺しているのか、暗喩しているのか、ゲームが終わったあとにこちらがしばらく考えてしまうような余韻がたしかにありました。
たった30分くらい遊んだだけなのにこの体験が強烈に心に残っていて、しかも壮大な冒険をしたような感動と満足感がある。
これ。これです。
こういうのを求めているんだ、僕は。
エンディングのちょっと洒落た演出ではかなりゾワッとして、うっかり涙まで出そうになった(これは多分僕だけw)。なんというエンタメ。
もちろんゲームとしてもとても面白かった。
小規模でありながら死にゲーの面白さを担保するのはとても難しいと思うんだけど(しかもこの少ない操作性で)、よく練られていたと思う。「試練」がいいよね。
天国の塔の公式はFlashで動かない、ダウンロードできるのは一箇所だけだった
というわけでこの記事を読んだみなさんには全員に確実に遊んでいただきたいのだけど、いかんせん現代だとプレイにありつくまでのハードルが高いです。
http://askiisoft.com/games/tower-of-heaven/
開発元が正式に公開している公式サイトはここなんだけど、Flashなんだよね。要は遊べない…。
(もちろんご自分でゴニョゴニョやれる人はFlash版で遊べばいいと思います)
というわけでダウンロードできる場所も探した。
見つかるサイトはほぼリンクか書庫が死んでたので、まともなのは下記くらいかと。
https://tower-of-heaven.en.softonic.com/?ex=THD-324.4
ダウンロード版はちょっと変わった実装になってて、exeの実行ファイルを起動するとBGMの9つの音声ファイルが生成されるのでそれをコピーすればサントラとしても楽しめます。
音源は公式でも配布されているので扱いは問題ないはずです。
おわりに
ふと出会った30分間だけど、とても充実した幸せな時間になった。ゲームって素晴らしい。
この記事へのコメント
ロックマンエグゼぽさも感じる音ですね!
ロックマンもたしかに近いですねー!!!
色んな思い出が蘇ります。。
今更ながらこちらの記事に気づいて興味を持ち、自分の環境では残念ながらプレイ出来なかったのでプレイ動画を見て、
世界観やBGMのセンスに感激しました。シンプルイズベストとはこういう事を言うのかもしれませんね。
知る事が出来て本当に良かったです。ありがとうございました。
こちらでもありがとうございます!
今までいただいたコメントから察するに、たしかにおそらく自分と同じような感想をお持ちになるのかなーと思います。
自分はこういうゲームが本当に好きです。ひょんなことから見つけられたことを僕自身も幸運に思います。久しぶりに自分でもこの記事を読んでまたBGMを聞きました。ありがとうございました~
大変懐かしいです。
Webに公開されていたころはステージエディット機能と共有ができたので、ゲーム本編クリア後も音楽を聴きながら他プレイヤーが作成した難関ステージを延々と遊ぶことが出来ました。
なんと!!
そんな機能があったのですね…。そこそこ流行っていたんですね、なんか嬉しいです。