追記 (2022/10/27) :だいぶレベルの低い記事なので、この数年後に書いたこちらの記事をお読みくださるといいかなと思います。
スマートフォン界隈でもう永遠に論争の尽きないシリーズの代表としてバッテリー問題があるけど、今日はこれにいい加減ケリをつけたい。
現時点での僕の考えを書いてみます。
結論
これはもう決まっています。
なにもするな。
いや、待ってください。ふざけているんじゃないんだよ。
これからその説明をしていくんだよ。
(基本Android視点での記事になっていますが、iOSでも根本的に内容に変わりはありません。適宜読み替えてください。)
消費者側が考えるクソみたいな対策なんてたかが知れている
要は、メーカー側も馬鹿ではないのでもう昔から僕らがやっていたような原始的な対策は必要ないどころか逆効果であることばかりということ。
今回はこの「よくみんながやっているor思い込んでいるけど実は間違った知識」っていうのをベースに話を進めていこうと思います。
何事にも例外はつきものなので、その辺は各自で広く読み取って欲しいなと思います。それぞれの項目ごとの内容を伝えたいというより、もう基本は細かいこと気にしなくていいんだよということを伝えたい記事なのでね!
バッテリー持ち対策のよくある間違い
1.使っていないアプリを頻繁にタスクキルする
これは本当に多いのでは。
「実際には使用していないけど裏で動き続けているから終了させよう」ということなんだけど、たしかにここの考え方自体は間違っていないと思う。電池うんぬんもそうだし、実際に起動しているなら少なからずメモリも占有していることでしょう。
ただ、ここの「強制的に終了させちゃおう」っていうのがまずいんだよね。OSないしはアプリからすると、「え、ここで終了させられる予定はないんだけど僕のこと消すの!?」みたいな状況なわけで、この予定していない割り込み動作はOS側も嬉しく思わない。
しまいには、見えなくとも常に常駐していないといけないものの場合「キル→勝手に起動→以下ループ」っていう最悪な結果しか招きません。
さらに再びそのアプリを利用する機会に遭遇したとき、また1から立ち上げなくてはいけないわけでここでも無駄が生じる。エアコンやPCはいちいちつけたり消したりすると逆に電力を食うっていうのは最近ようやく浸透してきたけど、それと同じことです。
さて、ここで証拠をいくつか。
ホームボタンをダブルクリックすると、最近使ったアプリが表示されます。これらのアプリはオープンになっているのではなく、ナビゲーションやマルチタスキングのためにスタンバイモードとなっています。ですので、アプリが反応しなくなった場合に限り、強制終了してください。
(iOSのマルチタスキングを)設計どおりに使ってもらえれば、満足すると思う。アプリを終了する必要はまったくない。
(MacDailyNewsが2010年にスティーブ・ジョブズから受け取ったメール)
Androidでは、アプリがRAMに保存されるようになっていますが、それは誤って削除したデータや不調になったシステムを素早くリストアできるようにするためです。また追加のリソースを解放する必要がある時は、アプリをインテリジェントに終了します。さらに重要なことに、一部のアプリに関連するプロセスの中には、バックグラウンドで動作する必要があるため、強制終了されてもすぐに再起動するものもあります。この終了と起動の繰り返しがスマホをはるかに遅くしてしまうのです。ということは、本来のまま、Android端末にまかせっきりにした方が良いというわけです。
(Androidの仕様をもとにライフハッカーが執筆した記事)
まあ、こんなことはこの分野に興味ある人には昔からの常識なので、
「タスクキル 意味ない」
とかググればわんさかそれっぽいのは出てくるんですけどね…。
電車に乗っているとさ、なにかアプリを使った後にすぐいちいちタスクを切っている人、たくさんいるじゃない?
なんだかなあ、と僕はいつも思うのだ。第一、“スマートフォン”じゃないよそれ。だって全くスマートじゃないもん、そんな使い方。
2.使わないアプリを無効化or停止する
これもめちゃめちゃ多いでしょう。
理屈としてはさっきの1番と似ていて同じような話かと思いきや、こちらにはさらなる罠が隠されていて、バッテリー持ちとかの問題以前にシステム的に多岐にわたる不都合を生み出す一番の原因になっている。
Androidを使っている友人や2chのスマホスレでも本当にしょっちゅうあるのが、「なんだか分からないけど絶対関係なさそうと思っていて無効化or停止していたものを戻したら困っていた問題が解決した」ってケース。
こちらは上述の1番よりさらにまだ世に浸透してない感が強いと思っていて、スマホ買ったらやたらめったら止めたがる人が多い。でもね、そうさせている原因は間違いなくド◯モ、a○、ソ○トバ○クの三大クソキャリア筆頭、あとは各種国産端末メーカー(ソ○ーとか富○通とか)のゴミアプリ。
いい機会なのでここで断言しておくけど、あれだけはゴミである。(よっしゃやっと言えた)
しかもこれまたやっかいなことに見事なまでなゾンビっぷりを発揮するので、root取ってなんとかするかそもそも国産キャリア端末は買わないっていう選択肢くらいしか残されていない。僕がグローバル版のSIMフリー機しか使わないのもここによるところがかなり大きい。
でもこのゴミも、場合によっては他のアプリやシステムから参照されていることもあったりするようなので、やはり触らぬ神に祟りなしなのかもしれない。いい機会と思ってキャリアからの脱却を目指すのもいいかもね。
それともう一つだけ言っておきたいことがある。
僕が唯一、本当に1つだけ今でも無効化しているアプリがある。純正Facebookアプリです。
もうこれは自他共に認める(?)信じられないくらいの害悪アプリで、端末にあるだけで、もちろん一度も起動していなくても、バッテリーの減りがめちゃめちゃ速くなるという実験結果が出ている。ソース→これ(英文)とかこれ
さらにアホみたいに容量でかい、バカスカ通信する、そのくせ実際に使うとハイスペック端末でも重い、の役満である。絶対使わなくていい。
もうFacebookなんか全くといっていいほど使ってないんだけど、一応良い代替手段も見つけてあるので気になる人はこっちの記事をどうぞ。
ちなみに、Androidオタク向けにはこういうものもあるということは伝えておく。taskerとかと併せてうまく使えば非常に便利。僕も恩恵を受けている。
3.「Wi-FiとかBluetoothとかGPSとかすぐに切れ」
これに関してはすべてを否定しません。たしかに切ったほうが「いくらかは」良化するのは間違いないから。あ、アカウントの自動同期はたぶん切っておいた方がいい。僕はもともと一切使っていないけど。
ただこれも許容できる範囲だというのが僕の考えで、そもそもそんな些細なことのためにいちいち全部OFFにして…とかやってたらまたまたスマートフォンじゃないよそれ!本末転倒とはまさにこのことだ。便利さを享受するためにこういうものは使うんだからさ。
実際僕は3つともつけっぱなし(Wi-Fiだけは色々自動化する上での自宅判定の都合上外出中は切っている。もちろん自動で)で、GPSも「高精度な検出方法」だし、「精度を向上」ではWi-FiもONにしているとかって感じだけど、体感で電池の減りの差を経験したことは一度もない。
昔からこういうことは全部自分で実験したいタイプだったので、OSがアップデートされたりしたら今でもやっているんだけど、最近になればなるほど全く差はないっていう結論です。
ちょっと個人的な主観が強い項目になっちゃったけど、まあ気にする必要ないんだよと伝えたい。
でもGPSなんかはさ、本当に全く使わないって人とかもいるよねきっと。僕はGoogleマップのタイムラインを埋めていくのがすごく好きなので絶対切りたくない。
充電に関するよくある間違い
1.ちょっとの量を頻繁に充電すると容量が減っていく(継ぎ足し充電は良くない)
もうね、いつの時代の話かよと。
現在はリチウムイオン電池じゃないバッテリーを搭載したスマホを探すのが大変なくらいだと思うけど、この「リチウムイオン電池」では「ニッケル水素電池」時代で思われていたことのほとんどは起きない。
その筆頭がこの項目で、ニッケル水素電池は「メモリー効果」っていう「継ぎ足し充電をすると見た目の電圧が下がる減少」があるから良くないよ、と言われ続けてきてしまったことが原因になっている。そもそもこれって実は全体の容量はほとんど変わっていないんだけど、まあその辺の理屈はさておき、とにかくこの知識はもう今のバッテリーでは通用しないよ、ということなのだ。
だからなるべく全部使い切ってから充電した方がいいという話も当然関係なくなる。それどころか0%→100%の往来は最もダメージが強いのでなるべく避けるべきで、リチウムイオン電池は40%~80%で最も性能を発揮できるので「40%まで使って80%まで充電が理論上一番良い」とされている。ソース→これとかこれ
2.100%まで充電してからケーブルを挿しっぱなしにしてはいけない
充電しっぱなしはダメージあるでしょ!ってやつ。
これも現在は心配いらない。バッテリーの仕組みの面では、満充電→ちょっと減る→満充電→ちょっと減る…のループによって電池のサイクル数がどんどん失われていくだとかそんな話だったようだけど、これは現在だと製品全体の仕組みとして防ぐような感じになっている。
最新のスマートフォンやタブレットは随分と賢くなりました。最新のモバイル機器には、過充電を防ぐために100%まで充電されると自動的に給電が止まるよう保護回路が搭載されています。そのため、充電ケーブルを挿したままでもバッテリーへの影響はほぼありません。そして満充電になった後は、微量な電流を流し続け、常に満充電の状態をキープできるように設計されています。また、モバイル機器によっては充電が80%まで達すると電流を弱めバッテリーへの負荷を減らす機能なども存在しています。
寝る前に挿して、ぐっすり眠ってくださいな。
3.充電しながらの使用はやめたほうがいい
半分正解、半分間違い。
というのも、「充電しながら使用することで発熱が起こるなら」問題であって、「充電しながら使う」というだけに限ってみれば直接的な悪い点はない。
そもそも実際に人が触ってなくたって電源を切っていない限りスマホは勝手に色々やっているわけでしょう?程度の差、という話になってきては色々おかしいので、つまりそういうことです。
ちなみに電源を切るっていう話が出てきたので関連してなんだけど、どうやら週に1度くらいは電源を切ることがやっぱり推奨されているらしい。ソースはものによって頻度にばらつきがあったので各自におまかせって感じかなあ。
とにかく熱には気をつける(正しい)
諸々まとめて理解を簡単にするために、「過程がなんであれ発熱してしまっているかどうか」でやっていいことの是非を判断するのがわりと正解なんじゃないかな?ex.ワイヤレス充電や急速充電は発熱が大きいので常用は寿命に影響ある、とか。
ちゃんと効果のある施策
さて、ネガティブなことばっかり書いていても気分が悪いので、プラスな情報もちょっとだけ書いておこう。基本的にソースの存在を意識していますが、ここからは自分の実体験が選択理由になっている感が強いです。
1.画面輝度を落とす
たぶん一番影響力でかい。
特に最近は大画面化・高解像度化・高輝度化しているので、ディスプレイにかかる電力は多大だと思う。「スマホを使っていると電池が減る」っていう当然のことも、実はそのうちのほとんどがこの「画面ON」っていう状態のことを言っているんじゃないかと個人的には睨んでいます。
僕はずっとGalaxyなのだけど、Galaxyは有機ELなので輝度を落としても発色がいいし画面が本当に綺麗で素晴らしい。もともと省電力な上、有機ELっていう特性上黒いドットは発光させないので(完全にそのピクセルは消灯している)、とにかく画面に黒を多用している僕のスマホは電池持ちがひときわよろしい。
通常の液晶ディスプレイだとしても黒が電力を最も消費しないという事実は変わらないので(モニターとかのTN液晶は逆です)、ホーム画面やテーマ機能を使って少しでも黒い背景にしていくことをおすすめします。なにより目に優しいしね。
2.充電しながら使用するのは極力避ける
逆説的だけど、「熱が悪い」という明らかな事実がある以上「充電しながら使うのはなるべくやめるべき」というのはやはり正しい行為だと思います。
僕は普段からスマホをほとんど使わないこともあり、充電しながら使用するということは滅多に行わないゆえ、バッテリーの劣化を経験したことがほとんどありません。3年使っても体感で減りは分からないレベルです。
結局なにが言いたいか
僕だってAndroid 2.xとかの時代から使ってて、あのときはひどいもんでほんとに色々試したりしてたけど、今あらためて振り返ってみるとこんなにもなにもやらなくて良くなっていたとは。いやはや時代の進歩とメーカーの努力、さすがです。
まあ言いたいことは一番最初にもう言ってあるんです。
なにもしなくていい。自然体で行きましょう。それがスマートだ!
お読みいただきましてありがとうございました~。