この記事では「医薬品の海外個人輸入代行サイト」が登場しますが、僕はこれらの利用を幇助・推奨することは全くなく、ましてや金銭を受け取って広告する意図などは一切ないことをここに明記しておきます。
これらの行為が薬機法に抵触することは承知しており、それを読者に勧める記事ではありません。あくまでも「僕が個人で利用した結果、とても便利だったよ」というだけの内容です。
僕、花粉症の超重症患者です。
スギで困っているそこら辺の人がかわいく見えるくらいです。
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というわけで薬は必須なんですが、いかんせん貰いに行くのが面倒くさい。
休日に朝から病院行って、3分の診察のために待って、薬局でまた待って…。
今回は!!!!
そんな面倒くささを全て解決する99%の人が(たぶん)知らない方法をお伝えします!!!
やることは「お薬なび」というサイトからいつもの処方箋でもらう薬と同じ薬をポチッと注文するだけ、なんですが、この一文で既に疑問が山ほど出たと思うのでその解説をしていきます。
これまでの経緯
その「お薬なび」というサイトを見つけるに至るまでの僕の話をちょっとさせてください。より今回の話の便利さが伝えられると思っているので。
1.病院に行く頻度を減らした
引っ越したりなんだりで行く病院が変わったり、先生は良いお医者さんでも混みすぎてて嫌だったりとかが色々積み重なり、なるべく耳鼻科に行きたくなくなり始めました。
何度か同じ薬をもらっていると最終的に8週間分まで出してくれるようになってかなり満足でしたが、それでもいつかは切れる。
いつしかやってはいけないとされる「症状がひどいときだけ飲む」や「隔日で飲む」などをするようになってきてしまって、自分に対してもちょっと嫌気が差してました。
…なんか麻薬中毒患者のエッセイを書いている気分なんだけど気のせい?
2.病院に行かなくなり市販薬に手を出した
こうなると今度は「いかに病院に行かずして花粉症を楽にできるか」に思考が移ります。
すぐに思いついたのが市販薬。
「処方箋じゃないものなんてどう考えても効果あるわけない」と思っていて見向きもしなかったんですが、例えば有名な「アレグラ」も同じ成分で処方箋として出されているケースがあるらしいし、海外ではむしろ主流な向きもあるよう。
処方箋と市販薬の関係っていうのは奥が深くて、僕もこのときに初めていろいろ調べたのだけど、特に花粉症の薬はややこしいというか難しいです。
薬は主成分となるものによって種類分けがされていて、それと同成分、同容量でも販売名が変わったりします。さらにその販売名のまま末尾に製薬メーカーの名前が付いたりする。
この主成分によって市販していいか処方箋だけなのかが決まっていて、その多くは市販許可が出てません。
ちなみに市販薬(例えばアレグラ)にもジェネリック的なのがあって(例えば「アレルビ」)、さらにはその代替品まである(例えば「アレジーク」)。なお「アレジオン」は中身の成分が「エピナスチン」なので全然別の薬です。
で、市販薬で手に入る限られた成分の種類の中から2つほど試してみました。
1つめ:
販売名「ザジテン」、成分名「ケトチフェン」
→昔飲んだことがあったので期待していたがあまり効果出ず。最近の主流より1つ古い「第二世代」の薬であるため、副作用の眠気も心配でやめた。
2つめ:
販売名「アレルビ」、成分名「フェキソフェナジン」
→多少効いた気はするが原因不明のだるさと気持ち悪さが2回も発症した。これのせいか分からないが怖くて飲めなくなり中止。
はあ。
この記事を書くときに家を漁って初めて気付きましたが、「クラリチン」というまた別の薬も持ってました。
これも市販対応品ですが、病院で処方されることも普通にあります。
3.どうしようもなくなった
そして最後にはどうしようもなくなりました(アホ
「病院行けよ」という声が聞こえてきそうですが、そんなの分かってます。心から分かってます。でもここまで来たら意地でも病院無しでなんとかしていきたいじゃないですか。
だってこれから未来永劫僕は耳鼻科と付き合わなきゃいけないの???
とか思ってちょっと頭を捻ったらすぐに思いついたのが今回のお話。
「お薬なび」について
この「お薬なび」は、薬の個人輸入を代行してくれるサイトです。
順を追って説明します。
処方箋は市販できないけど…
処方箋薬は医者の責任があって初めて患者さんに出せるものなので、勝手に放置プレイで市販できない、というのが建前です。
つまりは「なにかあったときの責任の所在」がポイントで、だから市販されている薬は「なにかありにくい」→「効果も弱いことが多い」みたいな流れになっていきます。
※細かいところの説明は端折っているので厳密には違うこと言っているかも。フィーリングで感じてください。
要は「自己責任だから認められているよ」ということであって、このサイトも「個人輸入のお手伝いをするだけ」というスタンスです。「販売」されているわけではありません。
言わずもがな、海外医薬品を国内に輸入することは薬機法で認められていて、ちゃんと合法です。今回の話に怪しい部分は曇り一点もないのでご安心を。
売っている薬はどれもちゃんとしたもの
海外医薬品なので、パッケージがどれも英語だったり、届いてみたら箱も潰れたようになっているみたいなせいで「怖さ」を感じることがありますが、薬自体はどれも正規品というか、ちゃんと海外の製薬メーカーが作っているものなので安心してください。
少なくとも今回みたいな成分も分かっているまともな薬を探す分には一切心配は要らないです。
なので今回の僕のように、「飲むべき薬、自分に合う薬は分かっている」人が使うべきであって、新しい薬を冒険のように見繕うのは絶対にやめるべきです。なにがあっても知らないよ、ってことですからね。
注意点
その他注意点をいくつか。
関税などがかかる
個人輸入なので関税など普段見慣れない税金がかかります。まあ大した金額じゃないし、この便利さから言ったら安いもんです。送料の代わりと思えばなおgood。
※ちょっと詳しいことが分かってないんですが、お薬なびだとまとめて「送料」という明細になってます。
ちなみに「個人輸入だと消費税がかからない」と思われがちですが、そもそも厳密にはそれ自体が間違っているようです。ただし医薬品に限り16,666円未満の場合は非課税です。
輸入者はちゃんと自分にする
薬の中身が恥ずかしいからとかっていう理由で受取人を法人名義にしたり、果ては配達場所を変えたりすると税関を通り抜けられないことがあるそうです。
「個人輸入」の範囲を超えない
その薬が「個人の範囲」で使われる場合に限り輸入が認められます。なので、
- 1年分くらい大量に注文する
- 女性なのにバイアグラを注文する
などは疑われる原因になるでしょう。ちなみに、後述しますが僕はいつも1箱分(2ヶ月~5ヶ月分くらい)は注文できてます。
到着までにはそれなりに時間がかかる
海外発送なので当たり前です。
とは言っても2~3営業日でいつも出荷されて、注文してから1週間以上かかったことは一度もないです。
あと、2種類以上注文した場合はほぼ別々で送られてくるので注意してください。Amazonじゃないので。笑
実際に注文→届いた薬の紹介など!
ここからはレビューというか実際に注文してみるところから紹介してみますよ。
1.薬を選んで注文
今どき珍しいというか少し変わっていて、最初からできる会員登録のようなものはありません。新規購入時に
こういう画面で訊かれるタイミングがあるので、ここで「初めてのご注文」を選択した後に普通に住所などを入力しておけば次回以降ログインできるようになります。
というわけでまずはサイト内で検索をしてお目当ての薬を探します。
今回は僕の例で。
もともと処方してもらっていた薬は
- モンテルカスト錠10mg
- オロパタジン塩酸塩5mg
です。何年もこれ飲んでます。
そいで、その名前でそのままGoogle検索!
すると…。
こんな風に、薬の成分解説をしているサイトはたくさん出てきます。例えば「オロパタジン」というのは薬の名前でもありましたが主成分も「オロパタジン塩酸塩」であって、他の販売名に「アレロック」というのがあることも上記の画像で分かりますね。
そしたらこの成分名でお薬なびを検索すればOK。
ま、もともとの医薬品名でもちゃんと出るんですけどね(↓)、一応の説明でした…。
薬の選定はあまり難しく考えなくて良いです。
- 主成分名と容量(◯mgとか)は今まで飲んでいたものと全く同じにする
- ジェネリックでいいか自分で決める
- 1パックの錠剤数と価格から自分に合うものを選ぶ
こんな感じで問題なく絞れるでしょう。
あとは「カートに入れて購入を決定して…」っていつものネットショッピングと全く同じように進めるだけ。
2.到着
到着!
前にも言ったように、2種類注文したら2つ別々で発送されてきます。1回目の到着で1つしか入ってないからってクレーム入れたりしちゃだめですよ。笑
これ初期状態なんですが、まあ海外発送ならこんなもんです。輸送中に潰れるなんて普通に起こり得る話だし、梱包の雑さも世界基準で見たら普通です。日本が過敏すぎておかしいくらい。
ただし中身のチェックはちゃんとやった方がいいです。外フィルムとかがないってことは
- 錠剤の数量が足りなくなっている
- 違うものが混入している
などの可能性も否定できないので。日本に住んでるとこういうところでありがたみを感じますね。
3.正しい用法で飲む
あとはいつも通り服用するだけ。
例えば今回買った「アレロック」の方の錠剤はこんなんで、
こっちは日本で処方されている方の「アレロック」。それぞれ元々飲んでいたものとはちょっとだけ見た目が違いました。
今では量も気にせず毎日ちゃんと規定量を飲んでます!
もともと自分が知っている薬なら問題ないでしょうけど、成分名でググれば用法・用量はさっきみたいなページでちゃんと調べられますのでご参考までに。
4.快適な毎日が手に入った!!
以来、長らく病院には行っていないですが花粉症のシーズンでもマスクをすれば問題なく乗り切れるくらいの楽さになれました。
本当は上記の2つの薬以外に点鼻もいつも処方してもらっていたんですが、これだけはサイト内で同一成分の商品を見つけられなかった…。違う成分のものはちょっと怖いのでしばらくはこれで様子見です。
いやー、便利な世の中になったものです。なんでもネットで手に入るもん。
おわりに
今回この方法を思いついたのはスマホのSIMフリーなグローバル版を個人輸入した経験が何回かあったからで、同じような考え方で「ひょっとしたら海外には同じ成分の薬があって、それの輸入代行サイトがあるかも?」っていう思いつきでした。
スマホに関しては実は技適に通っていないので厳密には国内の使用は微妙なとこなんですが、今回の薬に関してはちゃんと薬機法で決められていることをやっているので後ろめたいことはなにもありません。堂々と買っちゃってください!
映画の見すぎなのか僕は「花粉症は製薬メーカーの陰謀」っていう説をずっと否定できずにいるんですが、いい加減やめてくれませんかね??
製薬会社に暗殺されそう
— みるみ (@milmemo_net) November 10, 2019
…とまあ冗談は置いておくにしても、とにかく薬を飲まなきゃやってられないので今回の方法はおすすめです。この「お薬なび」は利用者への説明が本当に親切で丁寧です。適当にやっている感じとは対極的で、本当にユーザーのためを思っているようなサイト説明、カスタマーサポートです。
あまり強く勧めると冒頭で書いたように僕がしょっぴかれてしまうので「おすすめ」することはありませんが、皆様もぜひ自分の判断で利用してみてください。
そんなわけで、家にいながらにして処方箋が必要な薬をネットで買えちゃう!というお話でした!
それでは!