【キーボードおすすめ10選!】13万円近く散財してきた僕が徹底的に比較しますで良いキーボード探しの悲しい旅を綴ったように、今回もお気に入りのオフィスチェアを見つけるための過程を記録しておこうと思います。
とは言ってもこっちのオフィスチェアに関してはそれほど残念な感じではないんだけど…。
それに沿って「自分が気に入るオフィスチェアの条件」を探すことの大切さをぜひ伝えたいのと、僕のケースを紹介することでみなさんの「気付き」になれたらなあと思っています。
また、その結果終着点となった「ウチダ クレネ」というオフィスチェアのレビューも兼ねています。
これ、ほんとーに良い椅子ですよ~。
椅子探しの旅
僕はもともと、なにかを買うときは病気なくらい入念な下調べをしてから購入を決定します。そういう性格なんだと思いますが…。
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ましてや普段からよく使うもの、というか自宅のオフィスチェアなんてブロガーなら家にいるときは常に利用するものなので、ここだけは絶対にいいものを見つけたかったのです。
1.一番最初は格安のただの「椅子」
ここはもう随分前の話になってしまいますが、椅子について考える以前の段階で座っていたのは、いわゆる単なる「椅子」でした。そりゃそうだ。
こんなやつ。
どこのメーカーのものだか忘れてしまったけど(たぶんすごいマイナーなメーカーだった)、今調べてみた感じたぶんこれとほとんど同じ感じな気がします。色は全然違うけど。
座面のクッションがないに等しいので、とにかくお尻が痛くなるのが悩みのタネでした。
あとづけでこういう別のクッションを置いたりしていましたが、今度は背もたれについて不自由さが気になり、「なんか見た目もアレだし、まともなもの探すか…」と旅の出発へと繋がるわけです。
今思えば、この椅子で問題だったと言えるのは「座面の硬さ」くらいなものな気がします。実はこの考えは今でも変わっていなくて、「クレネ」でも息づいています。
2.ちょっといいやつを買ってみた
とりあえずAmazonで探してみます。
かっちょいいのがまあまあ安い値段で手に入るではないですか!
というわけでこれを買った。
細かいこと言うと色々不満はあったんですが、座り心地という意味ではほぼ満足だったと言えます。
前に座っていたのがあんな勉強机の椅子みたいなものだったので、この差は単純に嬉しかったです。
ただ、なんかイヤ だったんです。
具体的にがんばって言うなら、ちょっとガタつく感じとそれに伴う雑音、みたいな感じです(実際にうるさいわけではないんだけど、そういうイメージ)。あとはメッシュは「ビヨーン」みたいな印象の柔らかさがあって、全幅の信頼を置いて背中を預けられない感じがありました。
「なんとなく安さ目当てで買ったから所有欲的にも満足いかない」とかいう妙な心境も合わさり、すぐに手放すこととなりました。実にアホです。
新しいジャンルに手を出すと、いつもこうやって散財していくんですよ僕は…。
3.ゲーミングチェアも試してみる
次に目を付けたのが「ゲーミングチェア」でした。
「徹底的に座り心地を追い求めた設計思想」に惹かれ、これならいけるだろうと満を持しての購入です。
相当リサーチしました。
買ったのはこれ。
まずね、ダンボールでかすぎ。見たこともないサイズで送られてきた(その後売るときに分かったんだけど、どうやら通常の配送できるぎりぎりの範囲を狙ったサイズのようでした)。
そして、超重い。
「椅子なんて置いて転がしながら使うものだし、重さに意味なんてないだろう」と考えていたんですが、実はこれが後にゲーミングチェアの売却を決める一要因となりました。
座り心地はたしかに最高でしたが、
- 重いので座るときにかなり億劫
- 微妙なポジションチェンジも重いのでかなりやりにくい
- 肘掛け邪魔(後述)
- 包み込むようなフォルムは逆に自由を奪う
など、「椅子に座って作業をする上での地味な嫌がらせ」が目につきました(言い方がアレですが悪意はないです)。
しかし、この経験のおかげで、自分が最高と思える「オフィスチェアの条件」の理解ができました。
3万の投資の意味はあったのです。(言い訳
僕が求める「オフィスチェアの条件」とは?
やはり色々使ってみると自分が感じる不満を実感できます。
極論を言えば、試す数をどんどん増やせばそれに伴って不満もどんどん潰していけるでしょう。
そんなわけで、とにかく座りまくりました。
とにかく色々座ってみる
このあたりから少し気になっていたのが、当時会社で自分が座っていた「オカムラ」のオフィスチェア。
かなり座りやすく仕事もしやすいので、「オフィス製品専業メーカーから絞る」というアプローチに至りました。
で、考えました。
「そうは言っても、どこでそんなにたくさんの椅子を体験できるんだろう」
こんなものもあるようですが、「行くの面倒くさいな~」などと思っているときにすごいチャンスが訪れました。
会社でとある大きな打ち合わせをしたときに、有名オフィス製品メーカーの椅子が大量に置いてある会議室へ入れたんです。
そこで僕、思います。
「会社中を探し回れば、相当の数のオフィスチェアに座れるんじゃね?」
というわけで、社内の色んな会議室に侵入しては椅子に座りまくることとしました。不審者です。
ひどいときは「実際に仕事をするイメージで座らないと実感できないな」などと思い、PCを持ち込んで1人広い部屋で仕事をしていたこともありました。たぶん仕事はしていなくてブログを書いていた
その結果見つけたのが内田洋行("UCHIDA" ウチダ)の「クレネ」というチェアです。
また、努力の甲斐あって僕は以下の結論を出せました。
- 肘掛けはいらない
- 背もたれの高さは肩を覆うくらいまではあって欲しいが、それ以上高いのはNG
- よっかかったときのロッキング(背もたれが後ろにいくやつ)は不要
- 座面の平らさ、余計なもののなさは重要
もちろん、個人差というか人によって「なにが良いのか」なんて千差万別なのは百も承知ですが、ひとつの選び方として参考にしていただければなあと思います。
「ウチダ / クレネ」の素晴らしい点!
「内田洋行」という名前の会社がオフィス製品として展開しているブランドを「UCHIDA」もしくは「ウチダ」と呼ぶようです。
本業じゃないらしく、そこまでのシェアではないようですがモノはかなり素晴らしい出来栄えです。
「クレネ」ってどんな椅子?
クレネに限らず、どの製品も他の企業向けオフィス製品メーカーと同じくかなりの価格です。
クレネもなんとお値段42,800円からという高級路線です。他にももっと高いのはたくさんあるんだけど。ラインナップはこちら。
シンプルでユニセックスなデザインをベースに、上位機種が持つハイスペックな機能と高価格品としての安定感を持たせた椅子、という感じです。あと、めちゃめちゃ軽いです。
実際にコンセプトとしても「スタンダード」というワードが出てきます。
後ろに取っ手が付いているのが地味に便利です。
「クレネ」に限りませんが、こういったオフィスチェアは「色の組み合わせ」「背もたれの高さ」「キャスターのタイプ」「肘掛けの種類」などで細かくオーダーができます。PCのカスタマイズのようなイメージですね。
メーカーの公式サイトから購入すると高いですし(そもそもメーカーによっては個人だと相手してくれないこともあります)、自分のカスタマイズを決めたら楽天市場などで探してみましょう。下記商品リンクからも探せますのでぜひどうぞ。
「クレネ」の実際に気にっているところ
さてさて、さっき上で話した「僕が良い椅子と思う条件」ですが、それに沿ってクレネの気に入っている点を紹介させてください。
肘掛けはいらない
おそらくほとんどの方が「ありえねえ」と思うはず。「ない」よりは「あり」の方が絶対良いに決まっている、という感じですよね?
ところがどっこい、僕には3つの観点でない方が快適でした。
1.椅子の上で頻繁に色んな姿勢に変わるので邪魔
僕は足を下ろしていると血が溜まりやすいタイプなのか、足を組んだりしていないとすぐにうっ血する感じがして我慢できなくなります。
そのせいで「どんな場所に座ってもすぐに足を椅子の上に上げてしまう」癖があって、あぐらをかいていることの方が多いくらいな感じです。わりといるよね?
そうなるともう、肘掛けがどうとか言ってらんないわけですよ。
2.着席するとき、肘掛けがあるとかなり制約がある
サイドになにかが装着されているということは、座るときはしっかり前方向から腰を下ろさなければならないということです。
文字にすると大したことないように思うけど、毎日使うとなるとこれが相当煩わしく感じるんですよ。
しかも僕は椅子を横向きにして座ったり、果ては前後逆にして座ったりもするので、もう肘掛けなんてあるとダイナミック着席できないわけです。
3.単純に邪魔
これはシンプルに作業中に邪魔、という意味合いです。
実際、記事の執筆中などキーボードをずっと触っているときは肘掛けは一切必要ないし、マウスを使うときに無理に肘を乗せようとすると腕が張ってしまって逆に痛めたり、などなど…。
ゲーミングチェアの時代に「なにがなんでも有効活用しよう」と死ぬほど色々検討しましたが、結論は「要らない」でした。
以上3点の理由で、僕には肘掛けなしが合っていると判断しました。
ちなみにクレネの肘掛けはネジで簡単に取り外し可能なので、肘掛けの有り無しで悩んでいる方は肘掛けありバージョンを買ってみましょう。
背もたれの高さは肩を覆うくらいまではあって欲しいが、それ以上高いのはNG
これもまた僕の細かい執着心が生んだ努力の賜物なのですが、「低すぎると浅ーく座ったときに頭(首)が支えられず疲れる」「高すぎると横向きに座ったときに肘が乗っからない」というジレンマによって、シビアな背もたれの高さ範囲を検討した結果、クレネの「ハイバック」タイプが優勝しました。
もう何を言っているのか分からないレベルだと思いますので、「キモい」とだけ思ってスルーしてくだされば結構です。
よっかかったときのロッキング(背もたれが後ろにいくやつ)は不要
ここは多くの人が椅子の購入時に迷いを感じるポイントでしょう。
ロッキングやらリクライニングやら色々言葉もあって分からないだろうと思いますが、僕は要らないので説明もしません(最低
正確に言うと、背もたれに強くよっかかったときのロッキングは使っていないんですが、そのタイミングで固定できる機能は使っています。
そんなわけで、僕の椅子は横から見ると常にこの状態。
背もたれも後ろに倒れているし、わずかに座面も傾いていますよね。
もうこれがたまらなく座りやすいんだ~(結局なんの説明もしていない)
座面の平らさ、余計なもののなさは重要
いよいよ僕も説明することに意味がないように感じてきてしまったんですが頑張って続けます。
ここもまとめれば「余計なものは要らないしシンプルな形をしていて欲しい」ということです。
ゲーミングチェアのときに、複雑な造形のせいでリラックスしたPCワークができないシーンが頻発して(例:背もたれの包み込む部分が肘の後ろにぶつかる、など)、「やっぱりシンプルなものがいいんだろうな」と強く実感したんです。
これからゲーミングチェアの購入を考えている方は、座り心地だけじゃなくて色々入念にチェックしてみてくださいね。僕も実店舗に座りに行ったりしたんだけどね…。
こんな感じで、自分が椅子に求めているものに対してそれが適うものを突き詰めていった結果、「クレネ」と出会うことができました。
このオフィスチェアを購入してから自宅での作業効率が500倍くらいになりました。
椅子、ヤバい。
まとめ
今回は「この商品だけをとにかくおすすめしたい!!」という意図で書こうとは思っていなかったゆえ、クレネ自体の紹介はかなりざっくりにとどめました。そもそも高くて誰もが気軽に買おうと思えるものではないですしね。
なにより伝えたいのは、「椅子に求めるものは人それぞれで、それを見つけるためにはとにかく経験()を積むしかない」ということです。
「今の椅子、別に嫌いではないけどもっと気に入るものがある気がするな~」
という方は、おそらく椅子探しの旅に出られるポテンシャルを持っていると思われます。
そのとき、僕が今回見つけられた「条件」がなにかのきっかけになればいいなあと思って色々書いてみました。僕のように何度も無駄な出費を重ねる必要は全くありません。
それでは、良いオフィスチェアをぜひ見つけてくださいね~