どんなに技術が発展してもアナログでありたいものってあるじゃないですか。
で、その代表例って「メモ」だと思うわけですよ。
PCのメモ帳とは目的が全然違くて、「その場にサッと記録を残せるものが物理的に存在している」ことに意義があるんだよね。
ところが「作業場の紙メモ環境」の構築には長年手を焼いていました。なかなかピンとくるベストプラクティスが見つけられなかったのよねー。
しかし今の時点での環境は特に問題点がない、というかだいぶ快適であることに気付いたので、一旦解決を見たということで記事に残してみます。
例によって「僕の主観的な意見と考え方だけに基づいた記事」ですっ!!
結論:「ソフトリング無地ノートの横向きづかい+ブロックメモ帳」
今の状態はこう。
無地のソフトリングノートを横向きでスケッチブックみたいに左側に置いて(左利きです)総合雑記帳として使いつつ、
右側にはブロックメモ帳を配備する。
なんかまとまりのないように思えると思うんですが、今まででこれが一番安定している!!!
これまでに試したパターン数は相当なものがあるのだけど、僕は何か1つでも自分が欲する条件に引っかかるとそれを使いたくなくなってしまう病気なのでこれはわりと奇跡です。記事後半でこれまでの試行錯誤も軽くまとめてます。
以下なにがいいのか書きますよ。
ソフトリング無地ノートの横向きづかい
まず、横向きで使うことによって「書いているときにリングや紙の 綴じしろ に手が当たる問題」を回避します。
「お前それノート横向きにしただけだろww」って思うと思うんですが、
- ノートの多くは横向き(短手方向)に罫線が入っている
- ハードリングだと上部付近の高さが上がりノートが「浮く」のでとても書きづらい
- 無地で使えるソフトリングノートの候補がそもそも多くない
など、この選択肢に気付くのにはとても時間がかかりました。
この過程でスケッチブックなども試したりしているのですが、あえなく失敗してます。これもあとで書きますね。
この時点で今挙げたような問題も全て解決できていて、
例えばノートの高さが紙面のどこを見てもほぼ一定であることが分かるでしょうか。
かつ、このノートは紙の枚数が多い&リングがソフトなので書いているうちに沈んだりすることもないという恩恵があります。
ちなみにリングの「ソフト」や「ハード」と言っているのはこれのこと。
金属のリングではなく、ブニブニした材質でできているのがソフトというわけ。
実際「手が当たる」というよくある要望から生まれた商品なんだそう。
あとは書き心地に関わる「印刷内容」と「紙質」です。
印字は無地なので当然なし!
基本は雑記帳的にフリーダムで使いたいので無地であればそれに越したことはないし、そもそも普通のノートで横向きに使われることを想定しているものはないので罫線の期待はできないです。
一回罫線の入ったノートを横向きにして使ってましたが恐ろしいほどのストレスだった…。
罫線に対して直角にクロスして文字を書く苦しみ、分かるだろうか…。
紙質、これは買ってみるまで分かりませんでしたがかなり良かったです。一言で傾向を言うなら「なめらか系」ですね。
僕はゲルインキタイプのボールペンしか使わないので相性が良いです。ちなみに使っているペンは左利き御用達のこれ。
そして重要な点ですが、ページをめくって次を使うときは向きを変えずにそのままめくり続けて一旦最後までいきます。
何を言っているか分からないと思うので…。
例えば1ページ目をこう使ったとして、次へ行きたいとする。
そのとき、めくって今書いていたページの裏側を普通に使うのではなく、
めくったらそこに現れた新たな紙(ページ)にそのまま書くわけです。偶数ページだけずっと使っていく、みたいな。
これの理由は
- 横向きで使っている分ページをめくる動作が煩わしいので、向きを変える作業はなくしたい
- 前のページにさっと戻りたいとき、紙だけそのままめくれば済む(奥側にスペースがあるなら開きっぱなしも手)
みたいな感じです。
僕は雑記帳ユースなので基本的に前のページを見たりすることはないんですが、単純に次のページに行くときにいちいち向きを変えるのがスタイリッシュじゃないと気付いてからこうしています。
そして言うまでもなく、最後まで行ったら今度は反対向きにしてずっと同じ方向に使っていくと!
商品はこれです。
この手の製品は同じものが何年も安定して購入し続けられることが大事な要件になるのでよく分からんマケプレの一点物とかから漁るのは避けてます。
とはいえ、今回のノートみたいに単価が安いものなら気に入った時点で大量にポチっておけばいいという気もします。
このソフトリングノートはコクヨの中でもかなりの大ヒット商品らしいので安心してます。
これがなんでもノートのポジションで、単なるメモや計算式、ソフトウェアの設計や頭の整理で図を起こしたいときなんかに使ってます。
ブロックメモ帳
ブロックメモ帳はいわゆるポストイット的な役回り。
ポストイットも長年色んなサイズを使ってみてはいたんですが、
- 端が丸まること
- どうやっても色が「ザ・メモ」なので机の上が散乱している気がしてしまう
というのが気になりやめました。
ポストイットは1枚を取り出すときのめくり方を横から行うことで丸まるのをだいぶ回避できるのですが、それでも時間が経つと端は丸まっていきます。
僕はどこかに貼ったりせず書いたメモを机の上にそのまま置いていくので、これはわりと致命的でした。
そんなわけで、ミニメモ帳も色々試した果てに落ち着いたのがこいつでした。
なんといっても色がいいよね(個人的好み全開)
※白もありますよ
そしてなんとも嬉しいことに1ブロックに500枚もあるという大ボリューム…!
んでもって、さっき「気に入った時点で大量にポチっておけばいい」と言ったのだけど、なぜかこの商品は「最低注文数が6個から」なので一気に3000枚も手に入るというおまけ(?)つきです。
というわけでこんな状態になります。
仕事全般で使うメモ類を、色も好みでおしゃれなブロックメモ帳に統一したよ。とってもよいよ。 pic.twitter.com/a3pR13PAKQ
— みるみ - みるめも (@milmemo_net) October 5, 2020
見た目の雰囲気がいいよね~
「さっきのノートとはどういう使い分けなの?」という質問に関しては「ブロックメモ帳に書くのは "やること" です」という回答になるのですが、これはまあ人によって本当に違うものだと思うので特に書かないです。
基本的に机の上に余計なものがあるのがイヤなのでメモ切れがある=やらないといけないことがある=ちゃんとやるという自分の性格を利用している感じです。
これまで試してきたもの
最後に、これまで試してきた色んなものをバーっと書いて終わりにします。
ここまでを読んでいただくにあたりみなさんが思いついたものはだいたい含まれているかと思うのですが、もしまだ僕が試していないものがあるようでしたらぜひ教えてください!!!
普通のノート
結局その辺に転がっている可能性が一番高いのはただのノートなので、気付くとこれを使っている状態だったことは多い。
実はそこまで大きな問題がないのだけど、
- 見開きだとスペースを取る
- 開いたページが固定されないのがかなりストレス(長い間同じ見開きを使っていてから次をめくるとふわっと浮いちゃう)
などがダメでした。
普通のノート(常時半分折り)
というわけで「常時半分モードにする」というのもよくやってました。
これはこれで持ちやすいし手が当たる問題などもないのでわりと気に入っていたのだけど、「ページが少ない側の半分を使っているときは 綴じしろ 側がふわっと浮いちゃう」問題があったのでやはりストレスに。
こういうこと。
普通のノート(横向きづかい)
「横向きに使う」というのはかなりあとに気付いたことなのでこれはあまりやってませんでしたが、普通のノートでもまあできるはできます。
ただしふわっと浮く問題はこちらでも残るし、なんならより致命的なのでかなり微妙です。
これマジでなんも書けないのよ…。
ただの紙束
別にノートじゃなきゃいけない制約はないので(保管や履歴の必要性はそんなにない)、単なるA4の紙を適当に置いておくというのもよくやってました。
主な欠点は、
- 使い終わった紙をすぐどこかに処理できない(一番下に戻すのはなんか精神的に気持ち悪かったしちょっと面倒だった)
- そうは言っても過去に書いたメモ内容を見返したいことがたまにあるので、そういうとき泣き叫びたくなる
などでした。
なんてわがままだろうと自分でも思いますが、まあ受け入れるしかない…。
たぶん「紙にペンでただメモれる」という観点だけなら最優秀賞な気が今でもしてます。
ただの紙束(上をクリップとかでガバっと止める)
というわけで「クリップとかで止めときゃいいんやない?」っていうんで試したのがこれ。しかし秒で問題に気付きやめました。
めくった紙が邪魔すぎ…(アホ)
ただの紙束(穴開けて紐通す)
そこでさらに考えたのが「穴あけパンチで空けた穴に紐を通す」というもの。
実物がもうないので写真もないんですけど、イメージはこんなん。
まさに雑記帳という感じ。
クリップよかマシだけれども、ページ移動が死ぬほど面倒くさくて結局紙束をそのまま使っているのと大差がなく、なんなら「なんで雑記帳のためにこんなことせなあかんの…?」という無駄な悲しみまでやってきて散々だったのでやめた記憶があります。
お絵かき帳
紙束を試していたときにちょうど会社の自分のデスクにお絵かき帳が置いてあって、一瞬これをメモ代わりに使ってみたら「これ今までの紙束の問題点を全部解決しているのでは…?」となったやつ。
実際その通りだったんだけども、使ってみて気付いた決定的な問題点があり、それは「高さがありすぎるせいで机において書くのがやりにくい」ということでした。
※すみません、実物が見つかりませんでした。たぶん会社だな…。
もちろん手を紙面自体に乗せてしまえば問題ないんだけど、どうにもこの小さなストレスが嫌ですぐやめました。ほんと自分ってやつは…。
でも実はこれがきっかけでノート類を横向きに使うことを思いつきました。
最初に結論として紹介したソフトリングノートも高さはあるわけですが、横向きで使っている分には可動領域が広くなるおかげで全然気にならないんですよね。不思議。
あと意外なんだけど、けっこう値段が高いので維持費として微妙です。雑記帳に使うにはちょっと心理的ダメージがある。
ハードリンクノート
色々ありノートに戻ったりなんだりしているときにリングノートも試しました。
実際にはこの過程で余っていた楽譜ノート(ハードリング)を使ったり大量に買ってしまった普通のノートを無理やり使い続けたりなどやっていたんですが、なんかもう色々虚しくなりどのノートも微妙な使用レベルで本棚に帰還してます。
そんなわけで僕の家にはよく分からん紙類がやたらあります。
スケッチブック
最後、スケッチブックです。
これは実際には買わなかったのだけど、「横向きで使えばいい」ということと「お絵かき帳が優れている」という点から見出した1つの解でした。
「スケッチブックを雑記帳に使っている」という中二病的にもおいしい感じと相まって「自分天才か?」となったわけですが、
- B5~A4で使える枚数が多いスケッチブック的なものがなんか全然見つからない
- 値段がびっくりするほど高い
という理由で頓挫しました。やはりアホです。
とはいえこれをきっかけに「ソフトリングノートを横で使えばいい」という結論に至った感じでもあるので、まあ何事も無駄ではないのかなーなど。
以上!!!
おわりに
この手の記事は、いつもなら僕の苦労の変遷をみなさんにも一緒に辿っていただきながら最後に結論をドドンと書く!みたいなのが定石だったんですけど誰も興味なくね?とふと気付き、冷静に考えて立ち返りました。
いや、このブログはそういうところに重きを置いているんだよとは自分でも思うものの、やっぱり結論を知ってからそれまでの履歴を辿る方が読みやすいよねと。
皆様には非常にどうでもいい話なのですが、まあそんなことを考えながら記事を書いたりしているわけなのです。
おわり。
この記事へのコメント
はじめまして。ゲームやゲーム音楽、ガジェットの雑記をいつも楽しく拝見しています。
ハードリングではありますが、横置きノートはダイソーにありましたね。罫線は横ではなく方眼だったような気がします。
いつも読んでくださってるんですねー!ありがとうございます!!
へぇ!横置きノートというものが売っていることもあるんですね。ダイソーならコストの観点でも良さそうです(買いに行くの多少めんどくさいかもですが笑)。
方眼なら罫線よりまだマシですが、やっぱりなにもないに越したことはないですよね~
はじめまして。こちらの記事を拝見し、ソフトリングノートを買って使い方をマネしています。
ノートは縦で書くものだと思って生きてきたので、目からウロコでした!思考整理ノートとして楽しく活用しています。別記事でオススメされていたテクノジェルピローも今すごく気になっているところです。
こんにちは。参考にしていただけて嬉しいです!
たしかに、僕も自分でノートを横向きに使うのを思いついたときは ムフフ… でした。いまも同じノート使ってます(紙にメモすることは昔より減りましたが)。
枕もおすすめです~
ぜひいろいろ読んでいただいで納得のいく買い物をなさってください!